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先を行くモカと廣瀬くんの後をつく。
どの辺で食べようか、と話しながら屋上の端まで来ると。
「うおっ」
突然、廣瀬くんが驚いたような声をあげて。
…どうしたんだろう。
モカも続いて、廣瀬くんの後ろからひょっこり顔を出すと、
同時に驚いたような表情をした。
…え、なになに?
「お前、なんでここにいんだよっ」
「リョウじゃん。やっほー」
「やっほーじゃねえよ。せっかくのモカとの時間返せっ」
ねえ、私の存在忘れてるよね。
やっぱり二人の方がよかったじゃん…!
ちょっとだけしゅんとした気持ちになる。
そこにいる人物が気になって、二人の背後からのぞくと。
「…え」
「あ」
…私たちの声が、重なった。
な、なんでここにいるの…。
そんなことを思った私とは反対に、
廣瀬くんはケロッとした顔に変わって。
「ま、いっか。どうせ女子たちから逃げてきたんだろ」
「んー、まあね」
「じゃあさ」
そう言うと、廣瀬くんはニカッと笑った。
「せっかくだし、お前も一緒に昼食べよーぜ。いいよな、モカ」
「あ、うん、私は大丈夫」
「じゃあ、決まりなー」
…え、う、嘘でしょ。
というより、私の意見は?
モカにゾッコンすぎるでしょ、廣瀬くん。
私のこと見えてるのかな…。
…見えてないな、うん。
んー、困ったな…。
だって、目の前にいるのは、藤永くんだ。
いつものごとく、廣瀬くんとモカは
二人で仲よくご飯を食べるだろう。
そうなると、必然的に私と藤永くんの二人でご飯を食べるも同然になる。
…誰かに見られないよね?
目をつけられたら、やばいんだけど…。
私たちは屋上の真ん中あたりに移動して、腰を下ろした。
…のだけど。
「あいつら、俺らのこと見えてんのかな」
「…見えてないよ、絶対」
モカと廣瀬くんは、お弁当を広げるやいなや、
すぐに二人の世界に入って。
あっという間に、私と藤永くんは会話についていけなくなった。
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作者名:るる | 作成日時:2026年3月14日 0時


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