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そんな二人のことを見ていると、
しばらくしてモカ私のもとへやってきて。


「今から、リョウと屋上でお弁当食べることになった!Aも一緒に食べよ」

「えっ、私も!?」


にこにこで話すモカに、思わず驚いてしまう。


「私はいいよ。二人で食べた方が楽しいと思うし、邪魔になっちゃうかもだし…」


せっかくの時間なんだから、二人で過ごして来たらいいのに。

私なんかを気にするところも、モカらしいんだけど。


「だめだめ!Aともお弁当食べたいの!リョウは気にしなくていいから」

「え一っ」


気にしなくていいって、絶対気にするから。

分かってるんだよ、私。

このメンツでご飯食べたら、必ず私が一人になる。

モカと廣瀬くんが二人の世界に入っちゃうからね…!!

それからも何度か断ったけど、
最終的には強引にモカに手を引かれて。

結局、一緒に食べる羽目になってしまった。


「ごめんね、廣瀬くん。お邪魔する感じになっちゃって」


廣瀬くんと合流して、真っ先にそうあやまった。

廣瀬くんはいつものごとく、へらっと笑って。


「ああ、別に気にすんなって。
モカがAも一緒がいいって言うんだから、大丈夫」


…モカのこと大好きじゃん。

これももちろん、今に始まったことではないけれど。

付き合った当初…いや、その前からこんな感じだったような。

モカを見ると、相変わらず顔を赤くしている。


「開く?」


屋上につながる扉の前で、モカは廣瀬くんに聞く。

廣瀬くんは開くよ、とうなずいて。

ギシ、と少しだけ音を立てながら、重たいその扉は開いた。

屋上の扉って、重いんだよなあ…。

何度か開けたことがあるけれど、私じゃダメだった。


「誰もいないね」


屋上に人が集まることはほとんどない。

この学校が屋上に立ち入ってもいいことを、
知っている生徒の方が少ないと思う。

だから、屋上に来たときに人がいた試しはない。

・→←ドキドキ



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作者名:るる | 作成日時:2026年3月14日 0時

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