・ ページ17
そんな二人のことを見ていると、
しばらくしてモカ私のもとへやってきて。
「今から、リョウと屋上でお弁当食べることになった!Aも一緒に食べよ」
「えっ、私も!?」
にこにこで話すモカに、思わず驚いてしまう。
「私はいいよ。二人で食べた方が楽しいと思うし、邪魔になっちゃうかもだし…」
せっかくの時間なんだから、二人で過ごして来たらいいのに。
私なんかを気にするところも、モカらしいんだけど。
「だめだめ!Aともお弁当食べたいの!リョウは気にしなくていいから」
「え一っ」
気にしなくていいって、絶対気にするから。
分かってるんだよ、私。
このメンツでご飯食べたら、必ず私が一人になる。
モカと廣瀬くんが二人の世界に入っちゃうからね…!!
それからも何度か断ったけど、
最終的には強引にモカに手を引かれて。
結局、一緒に食べる羽目になってしまった。
「ごめんね、廣瀬くん。お邪魔する感じになっちゃって」
廣瀬くんと合流して、真っ先にそうあやまった。
廣瀬くんはいつものごとく、へらっと笑って。
「ああ、別に気にすんなって。
モカがAも一緒がいいって言うんだから、大丈夫」
…モカのこと大好きじゃん。
これももちろん、今に始まったことではないけれど。
付き合った当初…いや、その前からこんな感じだったような。
モカを見ると、相変わらず顔を赤くしている。
「開く?」
屋上につながる扉の前で、モカは廣瀬くんに聞く。
廣瀬くんは開くよ、とうなずいて。
ギシ、と少しだけ音を立てながら、重たいその扉は開いた。
屋上の扉って、重いんだよなあ…。
何度か開けたことがあるけれど、私じゃダメだった。
「誰もいないね」
屋上に人が集まることはほとんどない。
この学校が屋上に立ち入ってもいいことを、
知っている生徒の方が少ないと思う。
だから、屋上に来たときに人がいた試しはない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 182人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:るる | 作成日時:2026年3月14日 0時


お気に入り作者に追加


