*** ページ19
完全に目が覚めてしまったし、せっかく伊野尾くんがデレデレモード発動中だからいちゃいちゃしようかな、と思って。
体を起こしておいで、と手を広げると伊野尾くんは素直に俺の腕の中に飛び込んできた。
いつもは躊躇ってしてくれないのに、今日は背中に手を回して抱き締め返してくれる。
髪の毛を耳にかけて口を寄せると小さく声を漏らして、目元にキスを落とすと嬉しそうに目を細めて微笑んだ。
「伊野尾くん…可愛い」
「ん…っ、たかきぃ…」
涙目になった伊野尾くんは俺の首に手を回して、もうしてくれないの?と言わんばかりに見つめてくる。
そっと、伊野尾くんの服の中に手を入れようとした、その時だった。
「…………ちょ、ちょっと待って」
「え?」
「ご、ごめん!」
突如、俺に謝った伊野尾くんは顔を真っ青にしてベットから降りると、バタバタと部屋を出ていった。
後を追うと、トイレに向かったようで…
これは多分リバースしてるな…。
伊野尾くんがトイレから出てきたのはそれから10分後だった。
「あー…気持ち悪…まじ死ぬかと思った…」
「……大丈夫?伊野尾くん?」
「わ!睫據起きてたのかよ!」
………そりゃ、貴方に起こされたので起きてますよ。
自分のお酒の弱さを理解している伊野尾くんは俺の顔を見て全てを察したのだろう。
珍しく素直にごめん…と謝ってきた。
「いいけど…俺、おあずけくらっちゃってしんどい」
「…明日じゃ…だめ、ですよね?」
「え〜!今がいい!」
自分の立場的に今は俺のお願いを断れない伊野尾くんはわかったわかった、と額を手で抑える。
「…ちょっとシャワー浴びてきてもいい?あとうがいしてくる」
「やった!」
お風呂から上がってきた伊野尾くんは火照って、ほっぺたがピンク色に染まっていて色っぽい。
どうせ脱がせるからそのまま来ればよかったのに、わざわざ丁寧に上下スウェットを身につけてきて、俺から目線を逸らしながら言った。
「するなら…すれば…?」
真っ赤な顔でそれを隠すように口もとに手を持っていく、その仕草が死ぬほどなんか、やばい、うん。
やっぱり、デレデレも可愛いけど
ツンツンも最高に可愛いなぁ〜なんて改めて思う。
「今日は伊野尾くんから誘ってきたんだからね〜」
「わ、分かってるって!だからこうしてわざわざ抱かれに来てんだろ!」
毛を逆立てて猫みたいに威嚇する伊野尾くんの肩を抱いて、寝室へと向かった。
562人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shootingstarhap(プロフ) - supikaさん、読んでくださってありがとうございます…m(_ _)m自信がないので、もし空いてる時間があったら是非、感想くださいm(_ _)mよろしくお願いします(^^)頑張ります(^-^) (2020年6月21日 9時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» 最後まで読んでくださってありがとうございました!昇天しちゃいそうですね〜笑笑 お話書き始めたんですね!読ませていただきました(´˘`*)楽しみにしているので更新頑張って下さいね♪ (2020年6月21日 9時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 番外編読みました(^^)そうだったんですね…!このこと睫擇気鵑知ったら、昇天しち(いますかね?あー…教えてあげたいです(笑)ずっと書き手さんって凄いと思っていましたが、自分も書いてみて、改めて書き手さんって凄いって思いました!また楽しみにしています(^-^) (2020年6月21日 1時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - musicmans5962さん» そうなんですよ!笑 裏設定でずっと考えていたのですがなかなか出すタイミングがなく番外編にしてみました!睫擇気鵑瓩辰舛磴瓩辰舛禊遒屬任靴腓Δ 笑笑 読んでくださってありがとうございました! (2020年6月21日 0時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - きゃあ!もうそうなんですねいのさん。いのさんの方が先に睫擇気鵑卜に落ちてたんですね( ´ ▽ ` )きっとそのことを睫擇気鵑知ったらものすごい喜ぶんだろうなあ( ´∀`)番外編も読めて、めちゃくちゃ嬉しかったです!ありがとうございます。 (2020年6月20日 23時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:supika | 作成日時:2020年5月11日 12時