涙腺崩壊です ページ48
***
おまけです
side いのお
人気者のスーパーアイドルであり、俺の彼氏である山田はもちろん多忙な訳で…。
今日はおれが1日オフなのに対して山田はスケジュールパンッパンだ。
時計を見ると22時を過ぎようとしている。
「うう…こんなのないよぉー…やまだぁ…」
朝は伊野尾ちゃんと離れたくない〜!!なんて喚いていた山田を、早く行ってこいって…と引き剥がして仕事に行かせたっていうのに。
1日ひとりで過ごすと、もう寂しくて死にそう…。
山田に会いたい…。
グズりながらも腹が減って冷蔵庫を開ける。
『温めて食べてね』
山田のメッセージつきのタッパーを取り出すと中にはハンバーグが入っていた。
レンジでチンして、ひとくち食べる。
「…おいし」
寂しく1人で夕食を済ませて山田の手書きのメッセージの文字をなぞりながら机に突っ伏した。
早く帰ってこないかなぁ…。
「伊野尾ちゃん!」
パチッと目が覚めると山田の顔が目の前にあった。
俺の顔を覗きこんで、目を細めて笑って
「ただいま」
俺の頭をぽんぽんと撫でた。
「や…まだ…」
「あ、ハンバーグ美味しかった?急いで作ったから味見してなくて…」
「………」
俺ってさ、山田と恋人同士になってから涙腺ぶっ壊れてるんだよね。
気がつけば目から容赦なく涙がぽろぽろと零れ落ちていた。
「え!伊野尾ちゃん、なんかあった!?」
焦った山田は机に突っ伏していた俺の体を起こさせて、涙を拭ってくれている。
鼻水もずびずひになって、子どもに言うみたいに「ほら、チーンしな?」とティッシュを渡してくれて、
山田の優しさ触れると余計に泣けてきた。
「ふぇぇ〜ん!!」
「だ、大丈夫!?」
慌てる山田の腰に手を回して思いっきり抱きつく。
「寂しかった…」
「え」
「ちゅーして」
見あげるとやまだは俺の頬に優しく手で触れて、 触れるだけの優しいキスをしてくれた。
「足りない、もっと」
シャツを強く掴み、そう言うと肩を掴まれて引き寄せられる。
待ち望んでいた山田からのキスが次々と降ってきて、だんだん体の力が抜けてきた。
「…は、やま…」
「……伊野尾ちゃん、可愛すぎ」
強く手を引かれて気がつけばソファに仰向けになっていて。
山田は俺の首筋に顔を埋めて舌を這わせ、手はTシャツの中に侵入し素肌へと触れ始めた。
山田、ここにいる。
それが嬉しくて背中に手をまわしたんだ。
637人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(名前)ここな(プロフ) - supikaさん» 無理言ってしまってすいません!supikaさんの作品全て大好きなので、ぜひお願いします!笑 (2020年4月3日 9時) (レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - (名前)ここなさん» ここなさん!そんな風に言って頂けて嬉しいです!続編ですか〜〜笑 検討してみます!!笑 (2020年4月3日 6時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ここな(プロフ) - ほんとにもうsupikaさんが書くもの全部好きです!もうどれもめちゃめちゃキュンキュンして、全部続編描いて欲しいぐらいです!笑笑 (2020年4月3日 2時) (レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» コメントありがとうございます!感情の描写が上手く伝わっているようで嬉しいです!苦労して書いた甲斐がありました…笑 (2020年3月23日 20時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 読みました(^^)supikaさんのお話は、2人の気持ちが知れてこの時こういう気持ちだったんだ…とか知れてお話の世界にすっと入って…。素敵なお話でした。是非この後の2人のイチャイチャをもっと見たいなと思いました。凄く癒されました(^-^) (2020年3月23日 6時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:supika | 作成日時:2020年2月12日 23時