俺だけが知ってたい ページ41
「…伊野尾ちゃんってミステリーもの好きだっけ？そんなイメージ無かったけど」
「んー…別に普通かな？」
「いや、そんなテレビに張り付いて見てるし…」
ミステリーもの特別好きじゃない割にはずいぶん必死に見てるなぁ…と思って。
あんまり近くで見ると目悪くなるよ〜なんて言うと伊野尾ちゃんはテレビに向けていた目を俺の方へと向けた。
「だって山田出てるじゃん」
「え？」
「リアルタイムで見ないと、俺が知らない山田を他の人に先に知られてるような気がしてなんかヤダ」
え、え、どうやったらそんな可愛いこと言えんの？？
目の前に本人がいるって言うのにそっちのけでドラマ見てるのはちょっと変だけども…。
…独占してくれてるのかな、なんて嬉しくなる。
「あ！やっぱり犯人こいつかぁ〜！俺の読み通りだな〜」
「……」
いや、やっぱり俺を見てるというより普通にドラマのストーリー楽しんでません？？
まぁ、伊野尾ちゃんが楽しそうなら何でもいいけど。
ドラマの内容は知ってるから俺は夕食づくりに専念した。
ビビンバね、作り方調べますか。
ドラマの終わりがけにちょうど作り終わり、俺達が歌ってる主題歌が流れ始めた。
匂いに誘われて伊野尾ちゃんはキッチンへ近寄ってくる。
「へへへ、腹減ったぁ〜！」
「もう出来たよ、伊野尾ちゃんこれ運んでくれる？」
「はぁーい！」
テーブルに配膳して、２人並んで座った。
「いただきまーす！」
「はい、どうぞ」
ご飯を食べてる時の幸せそ〜な伊野尾ちゃんはもう何度も見てきたけど、相変わらず可愛いなぁ。
「やまだ！これ美味し〜！また作って！！」
「良かった、もちろん」
伊野尾ちゃんは目を細めて笑った。
…可愛い、俺だってこんな表情する伊野尾ちゃん他の人には知られなくないな。
伊野尾ちゃんが今度ドラマするなら、俺も出来るだけリアルタイムでみよ…。
お風呂を済ませてリビングに戻ると、いつも通り伊野尾ちゃんは待っててくれていた。
「やまだー、寝よ」
「…あ」
…そうだった、昨日から一緒に寝てるんだった。
じんわり〜と幸せに包まれていた雰囲気から一変、俺の心臓はまたドクドクと音を鳴らし始める。
…がんばれ、俺。
何も知らない伊野尾ちゃんはヘラッと笑い、俺の手を引いてベットへと向かった。
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(名前)ここな(プロフ) - supikaさん» 無理言ってしまってすいません！supikaさんの作品全て大好きなので、ぜひお願いします！笑 (2020年4月3日 9時) (
レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - (名前)ここなさん» ここなさん！そんな風に言って頂けて嬉しいです！続編ですか〜〜笑 検討してみます！！笑 (2020年4月3日 6時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ここな(プロフ) - ほんとにもうsupikaさんが書くもの全部好きです！もうどれもめちゃめちゃキュンキュンして、全部続編描いて欲しいぐらいです！笑笑 (2020年4月3日 2時) (レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» コメントありがとうございます！感情の描写が上手く伝わっているようで嬉しいです！苦労して書いた甲斐がありました…笑 (2020年3月23日 20時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 読みました(^^)supikaさんのお話は、2人の気持ちが知れてこの時こういう気持ちだったんだ…とか知れてお話の世界にすっと入って…。素敵なお話でした。是非この後の2人のイチャイチャをもっと見たいなと思いました。凄く癒されました(^-^) (2020年3月23日 6時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：supika
| 作成日時：2020年2月12日 23時
