これは未遂ですね ページ22
家に帰って２人で鍋をつついた。
寒い季節にピッタリの鍋は伊野尾ちゃんの心も体もぽかぽかにしたようだ。
満足そうにゴロンとカーペットの上に寝っ転がり少し眠そうにしていた。
「伊野尾ちゃん、眠いならお風呂入っておいで？」
「はぁ〜い…」
と言いつつ寝そうだし、ほんと仕方ないなぁ。
食器を洗っているうちに伊野尾ちゃんは完全に落ちていた。
すー、すーと寝息が聞こえる。
…この前、そんな無防備にしてたら知らないよ？って言ったばかりなのに相変わらず危機感ゼロ、まぁ襲わないけど、約束したし。
……でも、でもでもでも
寝顔を拝むくらいなら許されますよね？？
俺は泥棒のようにそーっと伊野尾ちゃんに近づく。
顔を覗き込んで、俺が「かわいー…」って呟いたのと伊野尾ちゃんが急に目を開いたのはほぼ同時だった。
「な、い、伊野尾ちゃん！起きてたの！？」
「寝てたよ…ふぁ〜…」
驚いて無意識に俺の体は急バックで壁際まで下がっていった。
体を起こして伸びをする伊野尾ちゃんに必死で言い訳をする。
「ち、違うからね！？その、伊野尾ちゃんの寝顔があんまり可愛かったからちょっと近くで見たかっただけで！襲おうとしてた訳じゃないから！」
「…別におれなんも言ってないけど…ははっ変なの、やまだ」
真っ赤になっている俺を見て面白く思ったのか伊野尾ちゃんはケラケラ笑った。
「そんな事疑ってないよ、俺山田のことめっちゃ信用してるもん」
「え？」
「山田は無理やりそうゆうことするような奴じゃないって分かってるから！紳士だもんなぁ〜」
…信用してくれてるのは、非常に嬉しいんですけど
そんなふうに言われると死んでも襲ったりできないじゃないですか…。
伊野尾ちゃんの天使のような笑顔が小悪魔の笑顔に見えた…。
これ、計算？？それとも天然？？
遠い目をしていると風呂入ってくる〜と伊野尾ちゃんは部屋から出ていった。
…というか、今の時点で俺は伊野尾ちゃんにどれだけの事が許されているのだろうか…。
この前はちょっとだけぎゅーさせてくれたけど…。
あぁ、思い出したら顔がにやけてきた…。
伊野尾ちゃんの体柔らかかったなぁ〜。
あと、なんかいい匂いしたー…シャンプーも柔軟剤も同じはずなのになんでだろう…伊野尾ちゃん自身の匂いかなぁ〜。
あわよくばもう１回抱きしめ…
「何きもい顔してんのお前…」
「あ、伊野尾ちゃんもうあがったんだ…」
「眠いからシャワーだけ浴びてきた」
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(名前)ここな(プロフ) - supikaさん» 無理言ってしまってすいません！supikaさんの作品全て大好きなので、ぜひお願いします！笑 (2020年4月3日 9時) (
レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - (名前)ここなさん» ここなさん！そんな風に言って頂けて嬉しいです！続編ですか〜〜笑 検討してみます！！笑 (2020年4月3日 6時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ここな(プロフ) - ほんとにもうsupikaさんが書くもの全部好きです！もうどれもめちゃめちゃキュンキュンして、全部続編描いて欲しいぐらいです！笑笑 (2020年4月3日 2時) (レス) id: f0baab4516 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» コメントありがとうございます！感情の描写が上手く伝わっているようで嬉しいです！苦労して書いた甲斐がありました…笑 (2020年3月23日 20時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 読みました(^^)supikaさんのお話は、2人の気持ちが知れてこの時こういう気持ちだったんだ…とか知れてお話の世界にすっと入って…。素敵なお話でした。是非この後の2人のイチャイチャをもっと見たいなと思いました。凄く癒されました(^-^) (2020年3月23日 6時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：supika
| 作成日時：2020年2月12日 23時
