大好きをあなたに とぅー

また ページ38

……………………キルアSide……………………
流が毒を食べて倒れてから何時間かが経った。

そろそろ会いに行こうと思ったらあいつが部屋に来た。

しばらく話してたら流が

流｢可愛い、可愛すぎるよキルアっ！！！｣

なんて言って飛びついて来た。

｢おい！いい加減離せって！しかも可愛いって何だよ！！｣

もっと文句を言おうとしたが、言う前に流が先に口を開いた。

流｢キルア、私もう帰らなきゃいけないの。｣

｢そうかよ…。｣

ショックだった。

初めて出来た『友達』。

でも次いつ会えるかなんて分からない。

ましてや流はさっき死にかけたのだ。

もう来ないかもしれない。

流は面白いし正直言って可愛い。

きっと俺は何人も居る友達の中の一人なんだろうけど。

そんなことを思っていると、流がオレに言った。

流｢私ね、キルアが初めて出来た『友達』だったんだ。｣

流がオレと『同じ』だった事に驚いた。

それと同時に、嬉しかった。

流｢凄い嬉しかったし楽しかった！

だから、また遊ぼうね！約束！！｣

流がしたその『次』に関する約束は、

オレにとって特別なものになった。

｢ああ、約束だ！｣

流｢あ！じゃあそろそろお兄ちゃんの所に戻らなきゃ。またね、キルア！｣

｢ああ、またな。｣

そして、流は部屋を出て行った。

｢そういえば、あいつもといた部屋分かんのか？｣

心配になったオレは、

コッソリあいつの後をつけるのだった。

｢(なんかオレ、変な奴みてーだな…。)｣

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