花びら ページ4
「っ、すみません。
ぶつかってきたのは貴方の方ですので私が責任をとるつもりはありません。」
だめだ、だめだ、だめだ。
人間じゃないとしても生きてはいるんだ。
親もいるんだ。
こんなことで殺めてはいけない。
…『あの人達』と重ねてしまったせいか、少し短気になりそうだった。
落ち着いて、冷静に。
「あぁ！？
俺が悪いって言うのかぁ！？」
断ったことに対して激昂して私の肩を掴もうと伸ばされてきた男の手が、
花びらになって、消えていく。
「アーラ不思議♥️
腕が花びらとなって消えちゃった♠️」
…あぁ。
「タネもしかけもございません♠️」
なんでこんなにもこの人は、
「気をつけようね♦️
人にぶつかったらあやまらなくちゃ♣️」
綺麗なんだろう。
思考の隅で、あぁそうか彼はヒソカさんに腕を消された人だから見覚えがあったのかとぼんやり考える。
何度も見た、
何度も聞いた、その場面が私の目の前にあまりにも突然繰り広げられたから、
何だか画面の外からそれを眺めているような感覚になっていた。
のに。
「さてと♦️
キミ、大丈夫かい？」
美しい笑顔で、
声で、
瞳で、
そんな言葉を言うなんて…！！
その『心配』と助けてくれたのだという『事実』を認識して、一気に顔に熱が集まっていくのを感じる。
「だ、だだっ、大丈夫どぅぇしゅ！」
…かんだ…。
このタイミングで…？
「クク、それなら良かった♦️」
え、だめ、これ以上好きにさせてどうしたいんですかヒソカお兄ちゃん！！！！！
あ、しまった、声をかけるときに間違えて『ヒソカお兄ちゃん』と呼んだら年齢的に恥ずかしいし、なりたいのは妹ではないので頭の中でも『ヒソカさん』と呼ぶ練習をしてたのについ…！
「あ、あのっ、助けて下さってありがとうございます！」
「ちゃんとお礼を言えて偉いねぇ♥️
それじゃあ、気を付けるんだよ♦️」
…ヒソカさん、かっこいい…！！！！！！！
…あ、私が流だって言い忘れてた。
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雪染めの蝶(プロフ) - ゆうさん» 温かいお言葉、本当にありがとうございます……！！！なんとか再開して完結まで走り抜きたいと思います！ (2020年11月29日 2時) (
レス) id: 291260e84a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - いつまでもゆったりと待ちますので、是非落ち着いてからお書き下さい！作者様の作品大好なので、再開楽しみにしてます。 (2020年11月28日 2時) (レス) id: 3e952ccd6d (このIDを非表示/違反報告)
雪染めの蝶(プロフ) - ゆうさん» 了解しました！ (2020年2月16日 13時) (レス) id: 291260e84a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 流ちゃんでお願いします！ (2020年2月16日 9時) (レス) id: 7c49b78205 (このIDを非表示/違反報告)
雪染めの蝶(プロフ) - クロナさん» いえいえ寧ろ(色々な意味で)ありがとうございます！！書かせていただきます〜！ (2020年2月15日 21時) (レス) id: 291260e84a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪染めの蝶 | 作成日時：2019年10月6日 14時
