社会人デビュー ページ8
ヒ「あぁ忘れてた♠️
そこのボクのデスクの隣がキミのデスクだよ♥️」
あぁ、そういえば秘書なんだっけ。
…秘書検定受けてないけど大丈夫かな。あ、もう受かってるからいいのか。
「あの、秘書経験がなく分からないのですが仕事は何を…?」
ヒ「そうだねぇ♣️
普通なら手紙とかの作成とかボクのスケジュール管理とか色々あるケド…♠️
とりあえずは来客の対応と電話の対応をお願いしてもいいかい?」
「もちろんです。お任せください。」
ヒ「ウン、よろしくね♥️」
なんて意気込んではみたものの。
10分。
20分…。
30分……。
来客はおろか電話すら来ない。
とは言え社会人として何でもかんでも訊くのもよくないんだろうなぁ。
とりあえずデスクに置いてあるパソコンで調べてみることにした。
ーーー
ふむふむ、上司や自分の回りの整理整頓。
…仕事が円滑に進められるようにサポートするのも秘書の仕事かぁ。
よし、とりあえず掃除しよう。
皆さんがどんな仕事してるのかもよく分かってないのにサポートも何も…。
と言うことで皆さんの仕事を覗き見るために、掃除です。
が、掃除道具がない。
なんなんだ。そんなに私の社会人デビューを邪魔したいのか。
「ケロケロ…」
と、不意にポケットからカエルの鳴き声。
…?
っ!!まさか…!!!
「すみません、電話が来たので少し失礼します。」
そう言って私は廊下に出た。
ーーー
廊下から出ると同時、ポケットからウメウさんとか言う名前のカエルが勢いよく飛び出した。
確か私のネンジュウ…?なんだよね。
ウ「ケロケロッ!」
ウメウさんがそう鳴いたかと思うといきなりお掃除セットが目の前にあらわれ、更に私の手元に一冊の本が落ちてきた。
「これは…!!」
46人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪染めの蝶 | 作成日時:2019年6月2日 23時