怒り ページ4
「君には仕事をしてもらうよ！」
「私の年齢でも大丈夫ですか？」
「え、あ、はい」
？
なんでまた間の抜けた顔をしているんだろう。
「なんか、全然驚かなくてツルギさん拍子抜けだよ…」
なるほど、驚くと思ってたのか。
「じゃあこの伊達眼鏡つけて行ってね！因みに今日就職したから君のままで良いし、特にやるべきこととかもないかな☆」
私は今日就職したのか、はやいなぁ。
「あ、そうそう、下の名前は誰にも教えちゃだめだよ！それが唯一の注意事項かな〜？」
なんで…とは訊いても多分教えてもらえないんだろうな。
「わかりました。では＿＿＿」
「みんなー！ご飯できたよー！！」
！？
「…あの、どちら様ですか？」
突然入ってきた女の人に驚きつつそう返せば女の人はなにやらショックを受けているようだった。
「そんな…まさか…！！
これが噂の反抗期！？流！私が悪かったから！だから他人行儀はやべでー！！」
「違う違う」
「そうじゃn(「父さんは黙って！」…はーい、ｼｮﾎﾞｰﾝ」
ショボーンって口で言う大人いるんだ。
「実は＿＿」
かくかくしかじかていねんぴな感じでアロさんが女の人に説明を始めた。
ーー
「…先輩、正直に言ってください」
「？」
「私のこと、忘れてましたよね？」
「っ！…あー、それは…そのー」
ある意味すごい。(私にとっては)初対面なのに図星なのがすぐわかる。
「ん？」
「すみませんでした…」
「次忘れたら先輩のお母さんに先輩の流ちゃんへのデレデレ具合お話ししますからね」
「はい…」
え、私へのデレデレ具合？私？
…まぁいっか。とりあえず質問再開してもいいかな…。
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作者名：雪染めの蝶 | 作成日時：2019年6月2日 23時
