目を瞑った ページ19
そんなことを考えていると突然扉が開いた。
「お待たせ、月川クン♥️」
そう声をかけてきた社長は、後ろに桃色の髪をした女の人を連れている。
…社長で顔が見えないな…。
「気にしないで下さい社長。
ところでそちらは？」
そう言うと社長の後ろから物凄い美人さんが顔を出した。
向こうも何故か驚いた顔をしているがこちらは恐らく内心その比ではないほど驚いている。
「社長…、彼女さんがいらっしゃったんですか…！？」
「え♠️」
パッと彼女さんの方を見れば物凄い美人が物凄く嫌そうな顔をしていて少し衝撃だった。
「違いますよね、すみません。
社長のような顔がいいだけの変態にあなたのような美人な彼女さんがいらっしゃるなんて勘違いをしてしまい申し訳ありませんでした。」
「…いや、分かってくれればいいんだよ。」
「顔がいいとは思ってくれてるんだね♥️」
しまった、顔がいいとは言わなくてよかったかもしれない。
いや、でも一応上司だし貶すだけっていうのも…。
まぁ、顔がいいのは本当だし。
「アタシはマチ。
コイツとは仕事仲間みたいなもんだよ。
…突然で悪いけど、アンタもしかして流っていう子を知ってるかい？」
え。
知ってるも何も私ですけど。
…もしかして、ツルギさんがバラしちゃダメだって言ったのは前にここに来たことがあるっていうことが関係しているのかな。
「残念ですが、存じ上げません。」
「…そうかい…。
突然変なこと訊いて悪かったね。」
「いえ…。」
あぁ、そういうことか。
皆が私と出会ったとき驚いたような顔をしたのは全部『私』のことを思い出してるから、っていうことなのか。
そっ、か。
考えかけたことは、認識してはいけない。
理解していたから、自分の想いに目を瞑った。
(私だって『私』みたいに)
(愛されたかった)
(だなんて。)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
続編に突入します！
『ばいばい、またね。』編も続編…((( ；ﾟДﾟ)))
これも読者の皆さんのお陰です！
ありがとうございます(*´▽｀*)
これからもどうぞよろしくお願いします(*´ω｀*)
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作者名：雪染めの蝶 | 作成日時：2019年6月2日 23時
