ありがとう、大好きでした。【ヒソカ】

ドクハク ページ14

『月川夫妻が死亡した事故で＿＿＿＿』

『流ちゃん、ぜひうちにおいでなさいな！』

『いや、うちに来るといい！』


『あんな多額の保険金が＿＿＿』

『ああ、うちのものだとも。』

うるさい。

なんで、なんでお母さんたちが死んで笑ってるの？

そんなにお金が好き？



『流、行ってくるわね！』

『いい子でお留守番しているんだよ？』

＿はーい！！＿

『流ちゃん、実はご両親が＿＿＿』

＿…え？＿



『君は、いわゆる可能性の姿なんだよ。』

私の今までの人生なんて、本当はなかったのかぁ。


私って…。


生きてて、いいのかな。



あぁ。


ここにいるべきなのは《私》。決して私じゃない。

皆に望まれてるのも《私》。やっぱり私じゃない。

私はきっと、《私》が戻ってくるまでの代替え品。なんだろうな。

おかしなこと→←幕を閉じた

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