大好きをあなたに

いくら変態でも ページ20

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今日は天空闘技場くんだりまでヒソカに伝言をしに来た。
まぁ簡単に言うと『いい加減仕事に参加しろ』というものだ。

イルミの手伝いの仕事で沢山殺しているようだが、たまには団員として仕事をしてもらわねば困る。

もう天空闘技場が目と鼻の先というところで一人の少女が目についた。このあたりでは珍しい黒眼黒髪だ。

当の本人は気付いていないが数人に目を付けられている。おそらく人売りとただの変態だろう。

そんなことを考えていた矢先、男が少女に声をかけた。

少女がかなり嫌悪していたので気まぐれで助けてやろうとしたら、男が襲い掛かって来た。

どうまわりにばれないように殺すか考えていると、少女がこちらに走ってきてその男の、いや、おそらく世界中全ての男の急所を思い切り蹴り上げた。

笑ってはいないが誇らしげにしている少女を見て、いくら変態でも少し不憫に思えた。というか見ているこちらも痛かった。恐ろしい。

「少し待っていろ。」

そう少女に言い残し近くのパン屋でメロンパン二つ(と俺の為のプリン)を買った。

「やろう。面白いものを見せてもらった礼だ。」

「えっ、ありがとうございます。助けてもらった上にメロンパンまで…。」

「気にするな。俺はクロロだ。お前は？」

「流といいます。七歳です。」

七歳とは思えないほどの礼儀正さと使い慣れた敬語に、思わず年齢詐称を疑いたくなった。

宣伝（本編無関係）→←優しいお兄さん

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