フリーター、真選組に入ります。【銀魂】

12話 ページ13

見回りしていると


「あ、残念なイケメンアル」


何その覚え方。


チャイナ娘にメガネと天パ。


俺の行くとこ行く所に現れやがって。


「再就職先だな」


ｺﾞﾝｯ


銀時の頭を殴る。


『どんな覚え方されてんの？俺。何吹き込んだの？天パ』


「自分の名前呼んでもらいたいんなら天パって言うのやめろ」


「あの、名前聞いてないんで聞いてもいいですか？」


『…葉山A』


「ぼ、僕は志村新八です」


「私は神楽ネ。よろしくするつもりもないからナ」


あ、そうですか。←


『じゃ、俺はこの辺で。』


と、ふらふら歩いていると


視線、やばいな。


「何あの人、超カッコイイ」


超付けんな。超は付かないよ。俺。


よく坂本にナルシスト向きだって言われたんだけど。


あと、高杉に自意識過剰だな、とも言われたんだけど。


なんか腹たってきた。



そしたら


『げ』


気づかないうちに囲まれた…


『…通してくれるかな？』


「キャッ、話しかけてくれた！」

「何言ってるの、私によ！」

「名前なんて言うの？お兄さん！」


何が“キャッ”だ。


可愛くないんだよ、コノヤロー。


前まで金なくて誰も寄ってこなかったくせに。


金目当てだな。


俺は携帯を手にした。


『沖田、今どこにいる？』


「団子屋」


『助けて欲しいんだけど』


「むり」ﾋﾟｯ


切られた。


…あのクソ野郎…


『…本当に通してくれない？


仕事に差し支えるの分かんねぇの？』


「っっ…ごめんなさいっ」


道を開ける女共。


町が賑わっているのがわかった。


『チョコ…あ、バレンタインね』


バレンタイン？


あれ、やばいんじゃね？


俺の死亡フラグたつぞ。

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