夢 ページ7
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「そういえば、このロッカーって誰の？」
部室に何個も並んでいるロッカー。一部はちゃんと鍵がついていて防犯対策はバッチリだ。
俺は間違えて隣のロッカーの鍵穴に鍵を入れたため、ロッカーが開かなかった。
そして俺はこのロッカーの使用者を知らない。
「それは……確か一年のロッカー、だったはずだ」
真田が妙に歯切れ悪く話す。
「こっち側のロッカーは三年生だけだし、レギュラーの人しか鍵付きのロッカーを使えないだろう？」
しん、と静まり返る部室。
俺に隠れてこのロッカーに何かいけないものを部員達が入れているのだろうと考えた。
「実は前に赤也がふざけてこのロッカーを鍵のかかったまま壊してしまったんだ。……そうだろう、赤也？」
「えっ！？…あっ、そうだったんスよー！幸村部長にバレないようにしてたんスけど…！すんませんでした！！」
「というわけだ。すまないがこのロッカーはそのままにしておいてくれ。」
どうやら鍵もなくしてしまったらしい。
俺は引っかかりを覚えた。
＊＊＊
「はい、みんな。平部員からドリンクだ。」
「何で今日は幸村部長がドリンク持ってくるんスか？平部員に持ってこさせればいいじゃないスか。」
「ただの気まぐれだよ」
ドリンクを作ったのが平部員なら、俺は平部員に持って来させる。
しかし、これを作ったのが平部員ではなく、俺にしかみえない幽霊だったとしたら皆はどんな反応をするだろう。
「へへっ、じゃあいただきまーす！」
幽は最近、モノに触れられるようになったらしい。ただし、生きていないモノ限定で。
それで今日は部活を手伝いたい、と言うのでドリンクを作ってもらった。
俺も一口ドリンクを飲む。
なんだか懐かしい味がした。
「……コレ、作ったの誰っスか？なんか、なんか……」
「赤也、静かにしろ。……精市、泣いているぞ」
「………え？」
俺は柳に指摘されて気づいた。
何で俺は泣いているんだろう。
俺は恥ずかしくなってドリンクを運んできたカゴを部室に置きに行く。
幽がロッカーの前でこちらに背を向けて立っていた。
「幽？何してるの？」
ロッカーに手を当てている。
それはあの鍵のかかったロッカーだった。
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アマリス(プロフ) - はあー・・・。良かった！プロポーズか・・・。別れなくて良かった。疑ってごめんなさい、幸村君！夢主とお幸せに！ (2019年10月31日 15時) (
レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
アマリス(プロフ) - シリアス過ぎる・・・。幸村と夢主が別れるなんて嫌！！ダメ、別れないで！！ (2019年10月30日 9時) (レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
Le-ca(プロフ) - スッゴく面白いです！ゆっきーと立海推しだから楽しい！それに、文章力とタイトル、語彙力に話の進め方が最高。シリアスありつつ、硬くなったり飽きないから大好きです！これからも頑張って下さい！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: 0ae78945e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらの | 作成日時：2019年9月23日 16時
