現実＊sideY ページ18
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部活の雰囲気は過去最低だった。
精市とAが喧嘩していた時より
弦一郎でさえ今の精市に話しかけるのをためらっている。
精市はあの日以来変わった。
練習がさらに厳しくなった。
全国大会三連覇という目標を達成するために。
女子を避けるようになった。
やはりあの出来事が尾を引いているのだろう。
空いたマネージャー枠に女子が殺到するも、精市は厳しい口調で「絶対募集しない」と言っていた。
Aのお見舞いにいくのは部員二人ずつの日替わりだった。
でも、精市は一度も行っていない。
「会う資格がない」のだという。
「精市、俺と弦一郎でお見舞いに行くんだが一緒に行かないか」
「……何回も言ってる。俺は行かない」
バシッと精市の顔に赤い手形がつく。
弦一郎が精市にビンタしたからだ。
「さっさと目を覚まさんか、幸村！！
お前がその調子では勝てる試合も勝てん！」
色恋にうつつを抜かすな、とうるさい弦一郎だがあの二人を一番応援しているのだ。
精市から惚気話をたくさん聞かされている。
「……全部、夢ならいいのに」
精市がポツリとはいた。
「……あの事件も、夢だったらよかった。でも俺の頭にこびりついて離れないあの記憶は夢の中に出てくる。」
精市のジャージに零れ落ちた涙。
「……Aと出逢ったのも全部夢だったら、こんなことにはならなかった。俺のせいなんだ。
俺なんかと＿＿」
「馬鹿なことを言うな！！
精市とAの出逢いを夢なんかにするな！」
俺は咄嗟に言葉を遮る。
精市はAとの出逢いまでなかったことにしようとしているのだ。
結局、精市はお見舞いに行かなかった。
金井総合病院の一室で、たくさんの器具を付けたまま横になっているAの姿。
今は安定しているが、何かあれば彼女は死んでしまうのだという。
このまま目覚めなければ、
最新治療の受けられる東京の大学病院に移動
もしくは……
安楽死、らしい。
＿＿＿＿選択は刻一刻と迫っていた
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アマリス(プロフ) - はあー・・・。良かった！プロポーズか・・・。別れなくて良かった。疑ってごめんなさい、幸村君！夢主とお幸せに！ (2019年10月31日 15時) (
レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
アマリス(プロフ) - シリアス過ぎる・・・。幸村と夢主が別れるなんて嫌！！ダメ、別れないで！！ (2019年10月30日 9時) (レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
Le-ca(プロフ) - スッゴく面白いです！ゆっきーと立海推しだから楽しい！それに、文章力とタイトル、語彙力に話の進め方が最高。シリアスありつつ、硬くなったり飽きないから大好きです！これからも頑張って下さい！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: 0ae78945e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらの | 作成日時：2019年9月23日 16時
