夢 ページ2
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やけに暑い日だった。
こういう日はあまり好きじゃない。テニスをやる上で日差しに照らされるのは当たり前のことだけど、暑いものは暑いのだ。
「大丈夫か、幸村。少し休憩をすべきではないか？」
「真田は心配しすぎだよ。さぁ、続けようか」
蝉の声と球を打ち返す音がコートに響く。俺はどこからか視線を感じた。そちらに目を向けると、顔は見えない距離だが女の子が立っている。
………誰だろう。
平日は大勢いるが、日曜日でわざわざ学校に俺達の練習を見に来る女子生徒はいない。
しかも今日は特に暑い日。なんとなく気になった。
「みんな、休憩だ。暑いから水分補給はしっかりね」
はーい、とやけに間延びした返事をしたのは赤也だった。全くだらしがないな。
「精市、今日の練習はここまでにしないか？気温が上がりすぎている。赤也も熱中症気味だ。」
それならば…と俺は柳の言葉を聞き、今日の練習を中止にした。
皆は帰り支度をして帰っていく。俺は部室の鍵を返しに行ったため、帰るのが遅くなってしまった。
コートにはまだあの子が立っていた。少し近づいてみると、こんな暑い日にジャージ。驚くべきことにそれは立海ジャージだった。
「ねぇ、君は一体誰なんだ？それにどうして立海ジャージを着ている？」
『……！』
ぼんやりとこちらを見ていた女の子と目が合う。
きれいな目をしていた。俺は彼女につい見惚れてしまう。
『……えっと、私は…』
彼女は口ごもって俯いてしまった。俺は彼女に近づく。
『"ごめん"』
彼女は俺に謝って涙を流していた。
なぜ彼女が俺に謝るのか、泣いているのか分からない。
今にも消えてしまいそうで儚げな彼女に、俺は手を伸ばした。
「……えっ…」
するりと俺の手が体を抜けてしまう。そこには触れた感触は一切ない。もう一度彼女に触れようと試みるがやはり体を抜けていく。
「君は……」
『……私、幽霊…なんだ！？』
俺よりも幽霊(仮)の方が驚いている。自覚がなかったのだろうか。
『……怖くない？』
怖くないといえば嘘になる。でも不思議と恐怖より好奇心が勝ったのだ。
「大丈夫だよ」
『…そっか、じゃあ＿＿』
また会おう、と聞こえたのもつかの間。
俺が瞬きをした一瞬のうちに彼女は目の前から消えた。
＿＿＿＿俺と彼女の邂逅
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アマリス(プロフ) - はあー・・・。良かった！プロポーズか・・・。別れなくて良かった。疑ってごめんなさい、幸村君！夢主とお幸せに！ (2019年10月31日 15時) (
レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
アマリス(プロフ) - シリアス過ぎる・・・。幸村と夢主が別れるなんて嫌！！ダメ、別れないで！！ (2019年10月30日 9時) (レス) id: 9443474794 (このIDを非表示/違反報告)
Le-ca(プロフ) - スッゴく面白いです！ゆっきーと立海推しだから楽しい！それに、文章力とタイトル、語彙力に話の進め方が最高。シリアスありつつ、硬くなったり飽きないから大好きです！これからも頑張って下さい！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: 0ae78945e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらの | 作成日時：2019年9月23日 16時
