Lv.39 ページ40
試合当日。
ついに打倒魔王とそのペットを果たす時が来た。
仁「どうじゃ調子は」
試合前、フラリと遊びに来たらしい仁王さん。
調子って別に私が試合する訳じゃないんだけど。
貴「二人ともいいコンディションだと思いますよ」
仁「そうじゃなくて…おまんのことじゃ。
最近疲れていたじゃろ」
仁王さんにもお見通しだった…！
貴「I’m fine.ベリベリグッジョブです」
仁「…なんじゃそれは」
フッと仁王さんの口の端が緩んだ。
…結構心配を掛けてたみたい。
幸村さんに指摘されてから、データ収集も程々にやるようになった。
貴「試合始まりますよ。あっちのベンチで応援しないんですか？」
仁「…プリッ」
どうやらここに居座るつもりらしい。
相変わらず自由な人だ。
最初の試合は幸村さんと佐藤さん。
幸「よろしく、佐藤」
佐「…お、おう」
握手からビビってるよ、佐藤さん。
まぁ確かにビビるよね。意外と力強いし幸村さん。
サービスは幸村さんがとり、1セット目が始まった。
佐「…っおら！」
幸村さんの速いサーブを打ち返した佐藤さん。
しかし幸村さんの綺麗なフォームから放たれるリターンは、コートの端ギリギリに決まった。
そしてそのまま1セット取られ、ゲームカウント0-1
試合は2セット目にさしかかった。
今度は佐藤さんのサーブ。
幸「打球が遅いよ」
見事な幸村さんのリターンエース。
次のサービスのリターンに佐藤さんが食らいつくも、ことごとく返される打球。
…決まるビジョンが見えない。
仁「…幸村のテニスが始まったナリ」
フラフラと視点が合っていない佐藤さん。
佐藤さんが2回地面をラケットで叩いた。
これは演技開始の合図。
幸村さんのテニスが始まったと同時に、佐藤さんの演技テニスも始まった。
視覚を失った演技をしているらしい。
…演技だから安心して見てられるけど、本当にイップスされたら私は棄権させるつもりでいる。
幸「棄権したら？」
佐「……まだ負けてねーから」
幸「…へぇ」
しかしあっさりと2セット目も取られた
…正直、見ていて気持ちのいい試合ではない。
試合はゲームカウント0-2で3セット目に突入する。
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Dole(プロフ) - とても面白くて、このあと続編も読ませていただきたいと思いますよ！試合の描写もしっかりしていてとても良きでしたし、夢主のキャラも好きです！ (2022年4月14日 17時) (
レス) @page50 id: c74a900a27 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇百合大好き変態ヒーロー - おもしろい！(*≧∀≦*)更新頑張れー！(*´∇｀*) (2019年4月25日 19時) (レス) id: bc7da5b929 (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください (2019年4月25日 14時) (レス) id: 7fd2779397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらの | 作成日時：2019年3月31日 22時
