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あの人が死んだ
それもただの殉職じゃなく、明らかな背信行為の上での自死だった
「事実なんですね、それは」
どうして
長めの任務だって、
電話するかもって、言ったのに
あの人は器用だった
自分が持ち得る禍々しさでこの世界を潰してしまわないように、うまく均衡を保っていた
あの人との時間が好きだった
1歳しか変わらないくせに毎回ココアを淹れるところ
眠れない日に付き合ってくれるところ
灰原より私を優先してくれるところ
全部、大切だった
五条さんは大義なんか捨てて自分勝手に生きろと言ったけど私には元よりそんな大それた大義なんてものはなくて
ただ向いてる気がしてここにいるだけで
「これが、本物の悪意というものなんですか」
柄にもなく、ココアを淹れてしまうのも
全部
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しき(プロフ) - 神作すぎる (2023年4月9日 0時) (レス) @page50 id: 3f65d643db (このIDを非表示/違反報告)
haruk1204(プロフ) - 妄想小説っていう類には収まらない話だから全呪術廻戦ファンは読んで見て欲しい、、、何回読んでも飽きません。お願いですから永遠に削除しないでください。 (2022年12月3日 17時) (レス) @page50 id: d1652f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
妃 - 素敵でした。七海の、陽だまりよりも暗闇が似合いそう、と言う形容が記憶によく残りました。また読み直そうと思います。 (2022年6月14日 1時) (レス) @page50 id: b420da21f1 (このIDを非表示/違反報告)
扉子(プロフ) - 那乃さん» コメントありがとうございます。この子を象徴とするものは作らずに話を書いたためイメソンなど教えて頂けるとすごく嬉しいです。ありがとうございました。 (2021年6月13日 23時) (レス) id: 655d1d8ce1 (このIDを非表示/違反報告)
那乃(プロフ) - 何故かこの子には「春、プールサイドの気象予報士」という歌が合うと思った。 (2021年6月5日 21時) (レス) id: 4d924b4f2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扉子 | 作成日時:2020年12月10日 23時