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「君にかけられた呪いには縛りが課せられていて、」
「まぁ…縣Aについての情報ってとこかな」
「“それ”に触れなければ君は神様から与えられた寿命分きっちり人生を全うできる」
「でも1ミリでも触れちゃえばすぐそこに終わりがやってくる」
「まぁ、大方こんな感じでしょ?」
「そして呪った本人はもう10年も前にお陀仏だ」
「地獄からの救済という名目の自死でね」
おっと
言い過ぎちゃったかな
「どったのーー?息してるー?」
「…その薄ら気味の悪い顔で人を不快にさせるのですね」
「お前ごときがペラペラと」
「知ったような口を、」
「あーヤダヤダ」
「ホント女って陰湿なんだから」
「でも」
「…君は本当に従順なお世話係だったみたいだねぇ」
「だってこの僕がどれだけ探しても塵1つ掴めなかった」
「“それ”を10年以上も守り続けたんだ」
「誤算だったろ?」
「この僕が」
「
「あぁ、そうそう」
「勘違いしないでほしいんだけど」
「僕、別にアイツが好きとかそういうんじゃないから」
「大体ありえないでしょ」
「あんな意味分かんないヒス女、こっちだって願下げだよ」
「ただ、」
「あの時に戻れるなら」
「止めてみせるよ、僕は」
「…それがアイツを想って死んだやつへの贐だから」
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しき(プロフ) - 神作すぎる (2023年4月9日 0時) (レス) @page50 id: 3f65d643db (このIDを非表示/違反報告)
haruk1204(プロフ) - 妄想小説っていう類には収まらない話だから全呪術廻戦ファンは読んで見て欲しい、、、何回読んでも飽きません。お願いですから永遠に削除しないでください。 (2022年12月3日 17時) (レス) @page50 id: d1652f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
妃 - 素敵でした。七海の、陽だまりよりも暗闇が似合いそう、と言う形容が記憶によく残りました。また読み直そうと思います。 (2022年6月14日 1時) (レス) @page50 id: b420da21f1 (このIDを非表示/違反報告)
扉子(プロフ) - 那乃さん» コメントありがとうございます。この子を象徴とするものは作らずに話を書いたためイメソンなど教えて頂けるとすごく嬉しいです。ありがとうございました。 (2021年6月13日 23時) (レス) id: 655d1d8ce1 (このIDを非表示/違反報告)
那乃(プロフ) - 何故かこの子には「春、プールサイドの気象予報士」という歌が合うと思った。 (2021年6月5日 21時) (レス) id: 4d924b4f2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:扉子 | 作成日時:2020年12月10日 23時