絡みついて離れない。【我妻善逸】

陸 ページ7

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「今日は久しぶりに楽しかった！
ありがとう善逸くん」

「いーえ、こっちこそ！」



改めて思い知らされた
自分の心の醜さに




でーとの帰り道
もうそろそろ日が沈みそうだから早く帰らないと...
気持ち的に早歩きで足を運ぶ

私は稀血だから鬼に狙われて善逸くんまで巻き込んでしまうかもしれない





「きゃっ...！！」

「っAちゃん！！！」




私は突然地面から出る黒い手に掴まれ思わず善逸くんの羽織りを掴んでしまう

そして善逸くんは黒い手だけを器用に斬る
私を姫抱きしたまま





「あ、ありがとう善逸くん」

「？、もう下ろしていいよ？」


「ダメだよ！！また鬼に掴まれたらAちゃんが死ぬかもしれないじゃん！！！」






この人は私自身の心配をしてるの、？

いや、きっと奥さんが欲しいだけ
自惚れちゃだめ


ふと見上げると善逸くんと目が合う
そして顔に熱が集中するのが自分でも分かった





「どうしたの？顔真っ赤だよ？」

「...今こっち見ないで」

「え！？何で！？どっか具合とか悪くない？」

「だ、大丈夫だから」





調子が狂う





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