黙って俺に愛されてなよ。【我妻善逸】

陸 ページ7

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目が覚めるとやはり暖かい



「...なっ！」



また鬼が私を抱き締めながら寝ている
それならまだ良かったものの今回は私の方からも手を回しながら寝ていたのだ





「...。」



抜けない
この前よりも強い力で抱き締められている





「...ん、あれ。
今日のAちゃんはやけに大胆だね！！」


「え、あの違くて、その、...」

「何が違うの？あんなに求めてたのに」




悪戯っぽく彼は微笑む

確かにこの体勢は私からしたような感じだけど
寝ぼけていてよく覚えていない


返答に困ってただ頬に熱を帯びていると





「ふふ、冗談だよ」

「し、心臓に悪いです」




ようやく彼は離してくれた




肌が合わさっていた所が離れ少し寒く
そして寂しく思った






「...びっくりするのでもうやめてくださいね」

「う、うん！出来るだけ抑えるよ！！理性！！」

「理性の問題なんですか？」

「いや、だってAちゃん色気凄いんだもん」






子供の私に色気なんてあるわけないのに
本当変わっている鬼だ






「兎に角、今後気をつけてくださいね」

「は、はい！」





毎朝あんなのされていたら
この心臓がもうもたなくなってしまう



まるで私もあの鬼の事を＿＿＿＿＿





いやそんな筈ない


考える事を放棄した





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