廿玖 ページ30
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善逸さんは女性のような甘ったるい香りを漂わせながら帰ってきた
何だろうなんだか腹立たしくて仕方がない
「ただいまぁ」
「...おかえりなさい」
前まで帰ってきたら抱き締めてくれたのに
最近は全く触れてくれない
「あ、このハンカチ綺麗にしといて貰ってもいい?
ちょっと汚れちゃって」
「はい、大丈夫で...すよ」
唇の形に紅が色づいている
恐らく遊女の子か残したものだろう
「っ、これどうしたんですか?」
「..あぁ気にしないで!」
裏切られた感がしてやまない
それにそんな笑みで返されるとこちらも追求しようにも何だか気が引けてしまう
「善逸さん、」
「...もう私の事は好きじゃないんですか?」
気がつけばそんな事を言っていた
はっとして口を塞ぐ
私、何言って...
今の私はとても冷静とは呼び難いだろう
「...」
何で何も言ってくれないの?
善逸さんは驚いたような少し困ったかのような曖昧な顔を浮かべるだけだった
悲しさと腹立たしさが同時に募る
「...っあんまりです、善逸さん」
「他の女がいるなら私なんていらないじゃないですか!!」
「...ねぇ、嫉妬してるの?」
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花幡。(プロフ) - fstさん» え、え、嬉しすぎます(;;)(;;)ありがとうございます! (2020年3月1日 15時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - 梨杏さん» ほんとですか(;;)ありがとうございます! (2020年3月1日 15時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
fst(プロフ) - え、なに、今まで見てきた中で1番最高 (2020年3月1日 0時) (レス) id: 241f940365 (このIDを非表示/違反報告)
梨杏 - 何これ良すぎでしょ (2020年1月15日 1時) (レス) id: 30541689e7 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - エリアルさん» えぇ〜!!もう有難いです(;;)感動して頂けるなんて光栄の極みです、、、 (2020年1月5日 23時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花幡。 | 作成日時:2019年11月24日 7時