逆鱗に触れた。【我妻善逸】

廿伍 ページ26

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「善逸...好き...」


聞き飽きた言葉だ
その言葉を聞くたび、他の男にも言っているんだよなと思い自惚れる暇もなく心が冷える





「誰よりも好き」



...誰よりも？
とくんと胸が高鳴った





「...禰豆子ちゃんが好きでも私は善逸が幸せならいいと思う」

「今だけは好きでいさせてね」




え、え、え、
そう言い残してAは行ってしまった



今回ばかりは少し自惚れてしまう



実はAも俺のことが好きで俺が禰豆子ちゃんに好き好き言ってるから勘違いしてるって事？



いや、それならお互い様だ。誰にでも軽率に好き好き言ってるし、柱の子とでーとにも行ったし...


また柱の子とAが接吻をしていた記憶が脳裏によぎる




...Aは禰豆子ちゃんが好きでもいいと言ったけど俺はAが柱の子が好きだなんて耐えられない



やっぱり俺の考え過ぎか




こういうのは一人で悩んでも大体は解決しない



「炭治郎に聞こう」




俺はさっと着替えて皆との朝の朝食を迎えることにした





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