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廿 ページ21

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夕陽が沈みそうになった頃
稽古もそろそろ終わりだ



「はい、ここまで。お疲れ様でした」

「ありがとうございました!」



しのぶさんに丁寧に頭を下げて
私は蝶屋敷を出た



「うわっ!」

「...何だよ、人をお化けみたいに」



出たすぐの所に善逸が出待ちをしていた
そういえば今日迎えに行くって言ってたっけ
善逸は少し不機嫌そうに口をとんがらせる




「帰るよ」

「うん」




こんな風に手を繋いで帰るのは初めてだ

繋ぎ方もお互いの指を絡み合わせた、
所謂恋人繋ぎというものだった

嬉しくてつい頬が緩んでしまう



すると何を思ったのか善逸はもう片方の手で私の頬を軽く摘んだ




「こんなに頬を緩ませて...。
手を繋ぐのがそんなに好きなの?」

「うん!善逸と手を繋げるなんて嬉しいもの!」

「...ふーん」




なんて柔らかくて優しい笑みなんだろう
また胸が高鳴った




「善逸、好きだよ」

「...今それ言われるとほんと勘違いするからやめて」

「勘違い?勘違いでもなんでもないよ。
私は善逸がす....」



き、と言う前にまたちゅっと軽く接吻された

幸い私達以外誰も居らず
その姿を誰かに見られることはなかった




「それ以上言ったらこれだけじゃすまないから」

「は、はい」




練習台のためだけに使われているのなら


やはりこの思いを伝えるのは
間違いなのだろうか





.

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愛しています(プロフ) - 泣きました(´;ω;`) (2021年9月28日 19時) (レス) @page32 id: 98b7f3f08a (このIDを非表示/違反報告)
かるんとっと(プロフ) - 善逸が告白した時、もう思わず叫んで踊りました。それくらいこの作品が好きになりました! (2021年5月8日 22時) (レス) id: e2a15ae5f0 (このIDを非表示/違反報告)
むいくんガチ勢 - サイコーでした! (2020年10月9日 17時) (レス) id: 161ba2dcae (このIDを非表示/違反報告)
香穂(プロフ) - 素敵… (2020年9月7日 19時) (レス) id: 543bb812b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 善逸ううう(強制終了)可愛い!もうこの世に悔いはない。 …逝ってきます (2020年5月12日 18時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花幡。 | 作成日時:2019年11月3日 0時

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