逆鱗に触れた。【我妻善逸】

壱 ページ2

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「善逸、好き！」

「俺禰豆子ちゃんが好き」

「私も禰豆子ちゃん好き。じゃあつまり善逸も私が好きって事だよね。」

「まてまて、どうしてそうなった」





冷たくあしらわれるのは何時もの事
それももう慣れてしまった





「本当にAは善逸が大好きなんだなぁ」



炭治郎はこちらを見て優しい笑みで言う
こんなに毎日好きだと伝えているからそう思うのは当然の事だろうけど私はその言葉を聞いて嬉しくなった





「勿論炭治郎の事も好きだよ」

「..え、あ、ありがとな」




頬を赤らめて炭治郎は俯く
自分は好きだと良く言うくせに言われ慣れていない炭治郎

そんな彼の反応が面白くてたまに好きだと伝えている





「....この人たらしが」

「ん、何か言った？」

「何でもねーよ！！」





何か気に触った事を言ってしまっただろうか
善逸が少し不機嫌な気がする





「おい！！子分その三！！今日の夜は天ぷらにしろ」

「えー、今日は魚の気分なんだけど」

「うるせぇ！黙って従え！」





乱暴な言葉遣いをする伊之助に炭治郎は頭に拳を軽く落とす
すると案の定伊之助は頭を抱えながらしゃがみこんだ



うっわぁ...痛そう...





「こら伊之助！女の子に乱暴な言葉遣いをしてはダメだ！」

「伊之助、こいつだけはその言葉遣い許可する」

「善逸まで何を言い出すんだ！！」






ここで女扱いをしてくれるのは炭治郎だけ
少しときめいてしまうが私は善逸一筋だ






「わかったよ、今日は天ぷらにしよう！」

「伊之助は天ぷらが好きだもんね」




言い争いをしている伊之助に呼び掛ける





「っ...うっせぇ！俺をほわほわさせんな！！」

「ほわ..？」




折角天ぷらを許可したと言うのに逆ギレされてしまった


え、なんで
てかほわほわって何





その日は仲良く皆で天ぷらを食べた





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