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上半身に女性の象徴らしきものはないし間違いなくこの人は伊之助さんだ

あの時は着物をきちんと着ていたから
女性に見えてしまっていた




目を瞑って寝ている伊之助さんの被っていたものをまた静かに被せる






「...っ...ひっ...」





私はその場に泣き崩れてしまった


彼は嘘なんてついていないのに勝手に勘違いして酷い態度をとって


ほっとしたのも束の間、
私は彼への申し訳なさで涙が溢れ出た





「...Aちゃん、とりあえず場所を変えようか」



泣いている私に羽織を着せて手を引いて走りだす善逸さん





涙も落ち着いて来た頃連れられたのは静けさの漂う人気のない綺麗な場所だった





「ここなら誰も来ないよ」




気遣ってここまで私を連れてきてくれたんだ




こんな優しい人を疑ってしまったなんて
馬鹿は私だ





「...善逸さん、疑ってしまって本当にごめんなさい」

「いいよ、伊之助は綺麗な顔をしているから仕方ない事だよ!」

「...っ..」




いいよ、と笑いながら言い私を責めもしない彼の優しさが心に強く突き刺さった




「...それと、あの時の告白は本当なの?」

「...本当だよ。そこも疑われてるなんて心外だなぁ」




眉が下がるその姿は少し悲しげだ





「そうじゃないの...」




「本当は....」

「私も善逸さんが好きなの」

「誰よりも」



「...だからあの女の子が善逸さんの本命の方なのかと思って勝手に勘違いして...」


「最低よね、本当。
今更遅いかもしれないけど_____」








「善逸さん、好きよ」





そう言い終えると善逸さんはぎゅっと私を強く抱き締めた





「...もういいよ
そんな顔しないで」


「俺の方こそ勘違いさせるような事してごめんね」




「...Aちゃん」


「俺も大好きだよ」






黄色のお日様みたいに綺麗な瞳と目が合う






そして






甘い電流が流れたように
唇が重なった






彼と言う名の地雷()を踏んだ




愛なんて
触れてはいけないものだと思っていたけど





想像以上に幸せで甘くて
幸せなものだった





.

終→←廿玖



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むいくんガチ勢 - とっても感動しました!!!!!ありがとうございます!!!!! (2020年11月13日 18時) (レス) id: 161ba2dcae (このIDを非表示/違反報告)
チュン逸 - /////←言葉がうまく発せられない (2020年3月17日 9時) (レス) id: 561c6ca45d (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - よるさん» はい!無事完結致しました(o^^o)全て読んで頂けたなんて、、ありがとうございます(泣)文才だなんて恐れ多いです(;;)新作の方もコメント下さいましたよね!ありがとうございます!頑張ります! (2019年12月30日 23時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 完結したんですね!この作品に関わらず全部面白いですね!文才に尊敬します!新作も見てるんでこれからも頑張ってくださいね(°▽°) (2019年12月30日 22時) (レス) id: bbe87bcae1 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - 愛那さん» ありがとうございます!!そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)ご期待に添えるよう新作も頑張って作成させて頂きますね! (2019年11月23日 18時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花幡。 | 作成日時:2019年11月10日 18時

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