廿壱 ページ22
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なんという事だろう
あっという間に帰る時が来てしまった
「...もうそろそろ帰りましょうか」
そう言って腰を掛けていた椅子から立ち上がったとき
すがりつくかのようにぱしっと掴まれる
「?、善逸さん?」
俯いたままの善逸を不思議そうに見つめる
「...ちょっと顔近づけて貰える?」
へにゃりと笑う善逸さんにまたもや不思議に思うも言われるがままに顔を近付ける
「目、瞑って」
甘く耳元でそんな風に囁かれてしまっては
目を瞑る他ない
首元に違和感がはしる
「開けてもいいよ」
目を開け首元を触るとネックレスのような物が首に下げられていた
「綺麗...
だけど誕生日でもないのにどうして?」
「...それはね」
「それはね、俺の気持ち」
「Aちゃん、俺君が好きなんだ」
私が、好き?
そう意識した途端顔にぶわっと熱が集中するのが自分でも嫌になるほど分かった
物凄く嬉しい...
今まで告白なんてものは沢山されてきたがこんなにも胸が踊り幸福感に満たされるのは
やはり私も善逸さんの事が好きなのだろう
私も、と言いかけるがその言葉がとまる
幸せの絶頂の中
それを壊すようにあの光景が過ぎる
あの青の髪の綺麗な子は誰?
遊ばれていたのはむしろ私なのかもしれない
今までに感じたことのないほどの不安か押し寄せる
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むいくんガチ勢 - とっても感動しました!!!!!ありがとうございます!!!!! (2020年11月13日 18時) (レス) id: 161ba2dcae (このIDを非表示/違反報告)
チュン逸 - /////←言葉がうまく発せられない (2020年3月17日 9時) (レス) id: 561c6ca45d (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - よるさん» はい!無事完結致しました(o^^o)全て読んで頂けたなんて、、ありがとうございます(泣)文才だなんて恐れ多いです(;;)新作の方もコメント下さいましたよね!ありがとうございます!頑張ります! (2019年12月30日 23時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 完結したんですね!この作品に関わらず全部面白いですね!文才に尊敬します!新作も見てるんでこれからも頑張ってくださいね(°▽°) (2019年12月30日 22時) (レス) id: bbe87bcae1 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - 愛那さん» ありがとうございます!!そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)ご期待に添えるよう新作も頑張って作成させて頂きますね! (2019年11月23日 18時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花幡。 | 作成日時:2019年11月10日 18時