マブ以上の曖昧な関係【 エース・トラッポラ】

酔いに勝てない ページ21

『 エース！！ステーキってど…』

「 みんな可愛いじゃん、」


うわ、女たぶらかしてる。
しかもあれ私の苦手な先輩たちもいる

なにあいつ、あんなさわやかな笑顔見た事ない

なんか、


ムカつく…


もう知らない、1人で食べ尽くしてやる！


『 ステーキステーキ…』

男「 あ、ステーキならここにあるよ」

『 あ、ありがとうございます…』


耳？が生えてる。サバナクローの人かな


男「 君、Aちゃんだよね、可愛いから覚えてるよ。エースくんは？」

え、初めまして…だよね？

『 いや、私なんて全然です！えっと、エースは…』

エースの方を見るとまだ話してる

男「 あ〜、楽しそうだね」

『 そう…ですね、』

私のことほっといてペラペラ喋りやがって！

男「 魔法水、いる？」

『 ありがとうございます 』


ムカつくし今日は飲んで飲んで飲みまくろ！

男「 実はさ、Aちゃんにしかできない相談があってさ、

エースくんのことなんだけど、



ちょっと来てもらっていい？？」


エースのこと、？


ちょっと気になる…


『 あ、分かりました。行きます！』


男「 ありがとう。こっちだよ 」


サバナクロー寮生って怖い人ばっかだと思ってたけど
物腰柔らかで優しい人もいるんだなあ。

そう思いながらついていくと

男「 ここだよ、入って、」

『 わぁ〜綺麗！！』

綺麗な個室についた。

男「 まあここなら2人だし折り入って話もできる

けどその前にいい魔法水あるから飲もうよ」


そういって出てきた魔法水は
見るからに高級そうな魔法水

こんな高級そうなものめったに飲めない


『 ぜひぜひ！ありがとうございます！』

飲んでみると本当に美味しくて

この人に着いてきてよかった〜って思ってた


気がしたのもつかの間


『 まって、これけっこう強い…』

男「 そうかな？普通だと思うけど 」

『 ここ、なんか暑いっ…』

男「 たしかに、大丈夫？これ暑くない？」


そういってそいつは
エースのジャケットを脱がしてくる

本当に暑いけど脱いじゃダメって
エースと約束したのに


『 まって…これ脱いじゃダメ…』

男「 いや、そのままだと体調悪化するよ？」


抵抗したくても酔いが回りすぎて
立ってることさえしんどい

男「 体調悪そう、立てる？

ソファまで行こっか」

『 やっ…』

そいつは肩を組んでくる

心なしかベタベタ触ってくる気がする


気持ち悪い…



逃げなきゃダメなのに





それでも酔いに勝てない自分が弱くて悲しくなる

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