36変化 ページ37
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あれから廊下を歩きながら念の使い方の練習をしていた。ふと凝をおこなった時、目の前に文字が現れた。
"念能力が使えるもの。ここで休め"
びっくりして2度見する。文字の下には矢印が書かれており、そちらの方へ進むと暗い廊下にドアが見えた。
『こんなの誰も気づくわけないでしょ…』
恐る恐るドアを開けると
「……あれ?なんだか久しぶりだね、A♥」
そこに居たのは大きなベッドに座っているヒソカだった。
ヒソカを見た瞬間なんだか凄い感情が高ぶってしまい急いで彼の元まで駆け寄り抱きついた。力が強すぎたのかそのまま2人でベッドに倒れ込む形になった。
ヒソカの胸に顔を埋めて息を吸う。ヒソカの匂い。血の匂いじゃなくてヒソカの優しい匂いがした。お風呂上がりなのかドアを開けてヒソカを見た時には髪もおろしてあった。
多分いつもの自分ならうるさいはずなのに今は言葉より先に行動に移ってしまった。
「どうしたんだい?いつものAみたいにうるさくないじゃないか♦」
『……ヒソカ』
「なんだい♦」
『好き、ヒソカ好き、大好き……会いたかったよ!!!!!』
埋めていた顔をあげてヒソカを見る。なんかこの体制じゃ私がヒソカを押し倒してるみたいになってるけどもうなんでもいい!
『ヒソカ!なんで私の事無視したの!?』
「…ン?無視ってなんの事だい?」
『覚えてないの?!一次試験の時ヒソカが私にトランプ投げてきた時!私の話無視した!』
「あーあの時♦…あれはキミが悪いんだよ♠」
私の頬に残った傷跡を撫でながらヒソカはそう言った。
『……私が悪い?何かしたっけ…』
全く心当たりが無いがヒソカに嫌われるのだけはごめんだ!
「Aが他の男と仲良くし過ぎだからだよ♦ボク嫉妬したじゃないか♠」
ヒソカの言葉にドクンと心臓を鳴らす。嫉妬した?!ヒソカが私に嫉妬したの?!
『今のホント…?』
「ホントだよ♦あとボクはまだキミを許していない♥」
ヒソカがそう言ったあと視界が逆転した。目の前に見えるのは天井とヒソカの綺麗な顔。少し長い髪が私の頬の傷にあたり少しヒリヒリする。
『…ごめん、悪気はなくて……ゴン達とはただの友達で……』
その時私の言葉を遮るようにヒソカの唇が私の唇に触れた。前にも一度された事があった。でもその時と今じゃこのキスの意味が全く違う、そう感じた。
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n/A(プロフ) - 夢小説のこの愛され具合が最高です🤦🏻♀️🤦🏻♀️🤦🏻♀️ (1月9日 1時) (レス) @page43 id: b1482de086 (このIDを非表示/違反報告)
いや - 主人公……ちょっとサイテー過ぎじゃね…? (2020年12月29日 6時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
あいなんご - 更新待ってます…( ; ; ) (2020年10月9日 17時) (レス) id: 8435759ba2 (このIDを非表示/違反報告)
Udon - めっちゃ神小説!主人公とかヒソカとかイルミが超好きです!次の更新待ちきれません!いつも応援してます!! (2020年6月8日 18時) (レス) id: 64030b123a (このIDを非表示/違反報告)
__ne_mU_(プロフ) - もう更新されませんか?たのしみにしてます! (2020年5月31日 23時) (レス) id: c36a345511 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つららちゃん | 作成日時:2020年3月14日 22時