この顔本当にどうにかしたい【名探偵コナン】【降谷零】

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「あ！コナンくん戻ってきた〜！！」



...助かった、子供たちのマシンガントークにアラサーの私達は疲れたよ..

伊織と目を合わせて苦笑する。
その時、あゆみちゃん?がAお姉さんって誰かに居てない？ってコナンくん?に言うもんだから、ビビるよね〜



「え、...きっと女優のクリス・ヴィンヤードに似てるんだと思うよ！」


「.....クリス・ヴィンヤードを強調して言わないで貰えるかな?えっと..コナンくん？？」


名前を呼ぶと固まってしまった。..やっぱり初対面でいきなり名前を呼ぶってダメだよね〜、誰だって嫌だよね！あのチャラ店員のせいだしね。



「お姉さん..、なんで僕の名前知ってるの？？」


「え...あ、さっきあゆみちゃんに教えてもらったの」


「ふーん....そっか！！それにしてもほんとに似てるよね？お姉さん家族とかじゃないの？？」


クリス・ヴィンヤードの話をすんなよ？と言いたいとこだけど、きつく言うのも駄目だな。相手は子供だし平常心。


伊織がハラハラしながらこっちを見つめてるけど、子供相手にムキになるつもりは無い。


大丈夫...だいじょうぶ



「うん。私の家族にクリス・ヴィンヤードはいないよ！それに私この人がお姉ちゃんだから、この人を見てクリス・ヴィンヤードに似てるなんて思う？？」


「い、いや..思わないけど．．．」

お?なんか弱くなってきてる？？

心の中で喜んでいると


「そもそも貴方達本当に姉妹なのかしら？？」




......何故今ここで言う。


哀ちゃんと言われていた子がこちらを睨みつけて言った。その目は怯えていて虚勢を張っている。


素直に姉妹だよって言えればいいけど、この歳にもなって血が繋がって無いことを周りに隠してるべきなのか…そう思い始めてきている。



なんて言えばいいのかわからなくて返す言葉を探していると、



「姉妹だよ。私達は姉妹なの。．．誰がなんと言おうと」




「伊織..」



その言葉が心に刺さる。小さい頃から血は繋がっていないけど本当の家族として育ってきた。何度も似てないねなんて言われても、でも家族だよと言い続けてきた。テンプレな言葉だけど、すごく嬉しい



「きっとまだあなた達には、理解が難しいかもしれないけど、顔が似ているから家族では無いんだよ？そんなにお姉ちゃん達を疑わないでね？」




「ごめんなさい」


哀ちゃんは謝ると、黙って俯いてしまった。

悪いことした様な感じがして私も黙ってしまう。伊織は困ったような泣きそうな顔をしていた。

「出よっか...」

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