2話 ページ3
貴方side
医者「お母様の調子はどう?」
貴方「最近はまた寝込み続きです…」
医者「あら…そうなのね…お薬少し多めに出しておくわね」微笑
貴方「ありがとうこざいます!!!…もう日も落ちて来たので今日は帰りますね!失礼しました」
医者「いーえ!あ、Aちゃん!!!"鬼"に気をつけて帰りなさいね…」
貴方「わかってますよ!それじゃ!」
お医者さんにお薬を出してもらって母さんの容態を説明して帰路に着く
貴方「早く帰ろう…今日は日が短いなぁ…」タッタッ
陽がまだ指してるうちに
暗闇には困らない。私は昔から"目が良い"
暗闇でも一里先までハッキリ見える
薄暗くなった山の中____
嫌な予感がする
貴方「っ…」タタッ
足を速める
母さん、葉月
すぐ帰るから____
…
ほんのり明かりが灯る家が見える
よかった…
ガラッ
貴方「ただい、ま…?」
葉月「お姉ちゃんっ…助け、て!!!」
母「A…っゲホッゲホッ…葉月を…っ…連れて逃げ…て…!!!」
わからない。目の前で何が怒ってるのか。わからない。
ただわかるのが、血塗れの床や壁、
そこにいる鬼であろう男に喰われそうになっている母さん
貴方「お、に…え…?」
鬼「あ?餓鬼がまだ居たのかぁ。良い体つきしてんじゃねぇかぁ、こりゃ、喰うまえに色々楽しめそうだなぁ」ニタァ
何故鬼がここに?
何故家に?
何故母を?
わからない
葉月「っ…お姉ちゃんっ!!!」
貴方「っ…!!!」
母が庇ったのだろう。葉月は幸い怪我をしていない
貴方「母さんっ…!!!母さんを置いていけないっ…!!!母さんを離してっ…!!!」
鬼「あぁ?威勢がいい嬢ちゃんだなぁ。俺の大事な食糧だからそこで待ってな。後でじっくり楽しんでやらぁ」ニタァ
母「やめ、ろ…っ」
貴方「っ…かぁさ…ん」
鬼「まだ喋れたのかよ。見るからに不味そうなばばぁがよぉ。命乞いか?」
母「命乞い…っ…そんなんじゃないわ…!!!母として…っ…親として!!!最期の役割を果たすだけよ…っ!!!!!!」ドンッ
体の弱い、力の弱い母さんが
気を抜いた鬼を押し倒した
鬼「っ!?」
母「A!!!葉月!!!っ…逃げなさい!!!」
葉月「お母さん…っ」
貴方「っ…母さんっ…ごめんなさいっ…!!!」グイッ
母と鬼を呆然と見つめる葉月を抱える
葉月「っ!!!お姉ちゃんっ!!!お母さんがっ!!!」
母「振り返らないでっ…走って、出来るだけ遠くへ、陽が射す場所へっ…!!!」
____
ラッキーカラー
あずきいろ
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キリ - 面白い!途中はわわ//(w)になりました。更新頑張ってください! (2021年4月24日 10時) (レス) id: a74570673b (このIDを非表示/違反報告)
ロロ天Runa - とても面白いです!更新頑張ってくださいね!!応援してます!! (2021年3月5日 16時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
亜莉栖 - すごく面白いですっ!!応援してます(^o^) (2021年1月7日 17時) (レス) id: 433abd6fce (このIDを非表示/違反報告)
河野心音 - めっちゃ面白かったです! (2020年9月26日 23時) (レス) id: eeca77bf12 (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ - お久しぶりの更新だ...!感謝です!楽しみにしてますね! (2020年5月26日 19時) (レス) id: 00337bf9fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちざんまい | 作成日時:2019年7月18日 18時