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ホーム 63 陣痛 ページ15

中「大丈夫か?」

陣痛が始まり痛さと戦ってます

なにも考えられない

ただただ痛いだけ

早く楽になりたい

今はそう思う

早く産まれておいで…お子達…

「痛い………けど今は少し治まってる……」

中「看護師さんが食べれる時に食べろって」

「…食べる……」

そういうものの
やっぱり手をつけられない

中「腹は減ってるか?」

「うーん……たぶん……」

中「んじゃ食べさせてやる。はい、あーん」

「あーん…モグモグ……」

中「食えそう?」

「うん」

中「そか、良かった!
食える時に食って体力付けないとな!」

その後もゆっくりだけどご飯を少しずつ
食べた


陣痛が来たら手を握ってくれて
頭を撫でてくれる

少し楽になったら
一緒に階段を登ったりと
運動に付き合ってくれた



そしていよいよ子宮口が目標に達し
いざ、分娩室に


「ん"ん"ん"〜〜ア゙ア゙ア゙ッッ」

先「叫ばないでねぇ、力抜けちゃうよー
そうそう!そのまま力んで!!」

中「頑張れA!」

「痛いッ…イタ…ウッグゥゥ…」

先「1人目!頭出てきたよ!もう少し!
頑張れ!」



先程よりもすごく力んでるA
こんなに握力って上がるもんなんだな
俺の指、折れそうだ

それほど痛いんだよな
変わってあげたい

でもそれが出来ないから
俺は応援するしか出来ない


中「いいぞ!頑張れ!
俺の手なんて折っていいから
強く力むんだ!」

「はゃぐ出してっ!!アアぁ!!!」


先「1人目産まれたよ!男の子よ!」


中「男…陽(ヨウ)が産まれたって!!泣いてる…泣いてるよ……元気に泣いてる」

血がダメとか今は関係ない
こんなにも感動するなんて
今なら血なんて怖くない!!


「はぁはぁはぁ…うん、聞こえる、はぁぁ
悠一さん、血だいじょ、ぶ?」

中「おう全然問題ない!!」

そっかと微笑んでくれたけど
休む間もなく次の出産へ

先「次の子は順調よ!そうそう上手!!」

「ングググア゙ア゙ア゙ア早くはぁはぁ!!」

先「出たわ……っ!?」

産まれたけど泣き声が聞こえない
あたふたと動き出す先生たち

「はぁはぁはぁ、赤ちゃんは……ぇ……?」

中「嘘だろ…おい」

「頑張って……泣いて……声を聞かせてハァハァ」

(ダメだ…我慢できない)

中「星七(セナ)!!!」

分娩室に響く中村の声



先生たちもびっくりして一斉に中村を見た


" ふぇっ "

物凄い鳴き声が聞こえた


「……良かった…泣いてる…」

中「あり、、がとうA、よく頑張ったな」

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作者名:蜜かん巣 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年4月26日 9時

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