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[宮舘side]
今日はAちゃんと俺の家で食事をする日
心無しか連絡がいつもより減った気がするんだけど、それは気のせいってことにしておこう
今日のメニューは、豚汁と肉じゃが
最近華やかなメニューばっかりだったから今日は素朴な和食にしてみる
Aちゃんは学校が長引いて遅れるそうなので、今日は俺が先に晩ご飯を作って彼女の帰りを待つ
本当は毎回俺が料理を振る舞ってあげたいんだけど、彼女はキッチンに立つのが好きみたいだから一緒に作るようになった
一緒にキッチンに立つ度に、同棲したらこんな感じなのかな、なんて考えてしまう
付き合ったら楽しそうに料理する姿や美味しそうにご飯を食べる姿だけじゃなくて、寝てる顔とかもっと甘えた姿とかまだ知らないAちゃんが見れるんだろうな
もう彼女を好きになってどれくらいたつだろう
この関係を壊したくなくて告白できずにいる
会う度に今日こそ告白するぞって思うのに、振られたらこの関係も終わると怖くなって今に至る
結局このままの関係を続けるのか、リスクはあるけどその先を期待して告白するのかどっちがいいのかわからない
きっと今日も告白できずに終わるんだろうな…
モヤモヤと考えてるうちに料理は完成し、彼女の帰宅を待つだけとなった
するとスマホが鳴った
Aもうすぐ着きます!
何か買うものありますか?
画面を見て思わずニヤける
こんな会話、カップルみたいじゃん
さっきまでの不安はどこへいったのか、彼女からの連絡ひとつでコロコロと気持ちが変わってしまう
何も無いよ、早く帰っておいで、と返信をする
早く会いたいから、どこにも寄らずに来てほしい
しばらく待っているとインターホンが鳴った
何度も会ってるのに、この瞬間は毎回ドキドキする
今日もエレベーターの前で彼女を待つ
そして10階に着いたエレベーターの中から寒さで顔が赤くなったAちゃんが出てくる
彼女の荷物を手に取って部屋に案内する
宮舘「おかえりなさい、姫」
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作者名：鮎 | 作成日時：2022年11月30日 21時
