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善「Aちゃん！暇なの？暇なら一緒にご飯食べに行こっ！Aちゃんのためなら鰻でもなんでも食べさせてあげるっ！」
『善逸、ありがとう。でもあたしも柱だからあたしがみんなの分、払うよ。』
そう言うと、炭治郎と善逸がギョッとしてあたしを見た。
炭「さすがにダメだ！Aに俺達のご飯を食べさせてもらうなんて…。」
善「そうだよっ！Aちゃんに払わせるなんて申し訳ない…。」
そう言いかけた善逸の後頭部に伊之助の拳が思いっきり当たる。
善「グエっ！？」
嘴「炭A！俺様は衣の付いたアレだ！！」
『いいよ。天ぷらね。あとあたしと炭治郎の名前が合体しちゃってる。』
嘴「ヒャッフー！！」
嬉しそうにする伊之助を見て、あたしのほっぺが緩む。
それを見て炭治郎と善逸は一瞬目を見開いたけど、すぐに元に戻ってあたしの両隣に立った。
炭「A、いいのか？」
善「三人の男が一人の女の子に奢ってもらうなんてカッコ悪い…。」
『何言ってるの？』
あたしは二人のおでこを軽く小突く。
『日頃の行い。あたしからのお礼だよ。正直に言ってこれだけじゃ足りないくらい、三人には助けてもらってるんだから。』
すると、恥ずかしそうにする二人を見て、あたしはまたほっぺが緩んだ。
嘴「子分ども！さっさと行くぞ！」
『うん。じゃあ行く場所はあたしのおすすめのお店でいい？とっても美味しいの。』
嘴「さすが俺の子分だ！ならその場所に案内しろ！」
『分かったよ。』
相変わらず伊之助は元気だなぁ。
あたしは心の中で思いながら両隣の二人を見る。
『…二人とも？』
炭「…え、あ、悪い。ボーッとしてて…。」
善「Aちゃんのおすすめのお店だよね！Aちゃんがおすすめするなんて本当に美味しいんだろうなぁ〜。」
『もうっ。善逸ってば。』
あたしは三人の前を歩いておすすめしたいお店に向かった。
気に入ってくれるといいなぁ。
善「…なぁ炭治郎。Aちゃん、さっき笑ったよな。」
炭「あぁ。作り笑いなんかじゃない。本当に嬉しそうに笑っているのが匂わなくても分かった。」
善「よかった…。Aちゃんが元に戻ってきているんだよ。」
炭「あぁ。また昔のように、笑った笑顔が見たいな。」
善「Aちゃんが昔のように明るくて、ずっと笑ってくれるように、俺が導いて…。そして、この気持ちを伝えられたらいいな。」
炭「ん？善逸、何か言ったか？」
善「んーん。なんでもない！」
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実弥 - 更新ファイト！ (2021年1月9日 0時) (
レス) id: be651dffc3 (このIDを非表示/違反報告)
さむつむ(プロフ) - コメントと長文失礼します。続きが気になって、一気に読んでしまいました。夢主ちゃんがまたみんなと笑い合える日が来ることを祈りながらこれからも読んでいきたいと思います。更新楽しみにしてます。お疲れの出ませんように… (2020年8月15日 22時) (レス) id: 0a4236f730 (このIDを非表示/違反報告)
甘奈味 ミシェル(プロフ) - 餡蜜ちゃんさん» きっと、その思いだけで嬉しいと思いますよ。 (2020年8月3日 19時) (レス) id: b83386f481 (このIDを非表示/違反報告)
餡蜜ちゃん - 夢主さん、幸せになって欲しいです。 (2020年8月3日 17時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
甘奈味 ミシェル(プロフ) - 優しい子が悲しむ姿が見ているだけでとっても悲しくなりますよね…。 (2020年8月1日 22時) (レス) id: b83386f481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘奈味 ミシェル | 作成日時：2020年7月20日 23時
