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｢白熊……いや、ベポ。助けてくれてありがとう。それから、勝手な八つ当たりで、酷いことして、本当に悪がった！ごめん！｣
その間、その場を包む静寂。
ベポ君が気にしなくていいよ、と言うが二人は頭を上げない。
しかし、彼は
＿＿生きる意味が分からない＿＿
こう言った。
私にも分かる、だって、私もそう感じて生きてきたから。この気持ちが分かるからこそ、出てきた言葉……
｢『なぁ、お前ら/ねぇ、二人とも』｣
ローと被った言葉。
二人で顔を見合わせても多分、言いたいことは同じだろうと、言葉の続きをローに譲った。
｢行くとこ、ねェんだよな。親戚の家に戻るつもりも無いんだろ｣
｢うん……あそこに戻るのは、絶対嫌だ｣
｢よし、じゃあお前ら、おれの子分になれ。
そうしたら、とりあえずここに住ませてやる｣
『子分って…ははは』
そういった途端、二人の表情が晴れやかになった。
｢だから、ワシの家だっつーの！｣
ヴォルフさんだけは文句を言っているが、ローはそれにはお構い無しに続ける。
｢ちなみに、このベポも既におれの子分になっている｣
｢初めて聞いたよ！そうだったのか！じゃあハティさんは…？｣
｢……お前もおれの子分になるか？｣
『なるかァ！私の方が先輩よ！』
｢先輩も何もないだろ｣
『私はローの先輩にもなる気ないし、子分になる気もない。対等よ、対等』
｢はっ、それでいいよ、全く｣
呆れた顔のローを見て、ペンギン君とシャチ君は顔を見合せ、同じタイミングで頷く。
｢｢ここに、置いてください！お願いします！｣｣
声を合わせて、また深く頭を下げた。
同時に、ヴォルフさんが深いため息を吐いた。
｢えーい！ガキ共！しょうがないから貴様ら五人まとめてこの家に置いてやる！だが、勘違いするなよ！ワシはお前たちの保護者になる気は無い！家族や友達なんてのもまっぴらごめんじゃ！あくまでワシらの関係はギブ＆テイク！きちんと労働してもらう！それでいいなっ！｣
ヴォルフさんの言葉に、誰も否定を示す人はいなかった。
ヴォルフさんに拾ってもらってから二年、こんなに大所帯になるとは思ってはいなかったし、自分の中で何か変わってきてると思うと、少しだけ、ほんの少しだけ、心が楽になる。
こんな日がくるなんて、思わなかった。
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とちょう(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» よめちゃん読みに来てくれてありがとうー！！！！！頑張って続き書くー！！！ (2022年10月2日 19時) (
レス) id: 9c17a4ec76 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - とちょーちゃん〜🌠読みやすくてすっごい好き！！無理しないで頑張って🎉続き楽しみにしてます！ (2022年10月2日 19時) (レス) id: 4de2fab171 (このIDを非表示/違反報告)
とちょう(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！トラ男落ち目指して頑張ります！！ (2022年9月18日 12時) (レス) id: 9c17a4ec76 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？できればトラファルガーローオチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援してます。 (2022年9月18日 12時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とちょー | 作成日時：2022年9月17日 20時
