・ ページ12
．
隣の紫耀を盗み見ると、紫耀も私を見ていた。
「何？考え事？」
ゆったり笑う紫耀の目の中に、眉を下げた私の顔が見えた。
「………私、紫耀を怖いと思ったこと、一度もないよ」
なるべく早く帰ってきてくれることも
私が退屈しないようにいろいろなものをたくさん買い与えてくれることも
その体温で私の冷えた体を温めてくれることも。
行動全部で、大切にしてもらっていると感じるようになった。
だからこそ、今までのたった“一度も”、あなたに恐怖を抱いたことはないと、伝えたかった。
紫耀は私の言葉を聞いて、腕を手繰り寄せた。
体がすっぽりと紫耀の体に収まる。
「知ってるよ」
胸から直接伝わる声が心地良い。
「……お前起きて1番に“こっち来ないで”って顔したんだよ。起きる前は、もうちょっと笑ってくれたり、そうじゃなくても不思議そうな顔したりするんだと思ってて」
もし記憶があったら。もし知らない場所じゃなかったら。もっと違う反応だったかもしれない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1945人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな(プロフ) - こちらこそ返信ありがとうございます(^^)楽しみにお待ちしてます!!!きっとどんなペースで更新されても楽しみすぎて慌てて開いちゃうんです笑 (2020年8月10日 6時) (
レス) id: 68b14c5d89 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロタ(プロフ) - はなさん» コメントわざわざありがとうございます(^^)そう言っていただけると更新も頑張れます、、今後は慌てて開かなくても良いペースで更新できるように精進しますので、飽きずにお付き合い頂けますと幸いです！ (2020年8月9日 23時) (レス) id: 5f8a7bc621 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロタ(プロフ) - 愛さん» そのお言葉があるからこそ更新頑張れます(^^)亀さん更新ですが今後ともよろしくお願い致します！ (2020年8月9日 23時) (レス) id: 5f8a7bc621 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - コメント失礼いたします(^^)とても楽しく読ませていただいてます！じつは密かに更新を楽しみにしておりまして、更新されているのを見つけたときは慌てて開いてしまいました(*´∀｀*)これからも主様のペースで頑張ってください!!!また楽しみにお待ちしております (2020年8月9日 0時) (レス) id: 68b14c5d89 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます。忙しいかと思いますが、次の更新を楽しみにしています。頑張ってください！ (2020年7月31日 16時) (レス) id: 2ef135c0a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒロタ | 作成日時：2019年10月23日 21時
