夢で会うのは何回目？【名前変換オリジナル】 (ページ10)

今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:11,700 hit

＃09 ＜現実世界 5＞ページ10

私は二校時目の授業のチャイム前には、ちゃんと席について、準備を万端にしていた。

教科書、ノートの準備は完璧。

二校時目は国語の授業だ。

単元は、秋の言葉についてのところだったはず。

そんなことを考えていると、チャイムが鳴り、それと同時に先生も入ってきた。

席についてない人も数人。というか教室にいない人も数人いる。

ちなみに私の席は、真ん中の列の一番後ろ。
そのため、教室全体が見渡しやすい。

隣は、玲くん。落ち着いた性格のクールな男の子。

ただ、人と馴れ合うのが苦手なのか、話しているところをあまり見たことがない。

「先生、おっくれましたー。」

そう言って教室に男子四人組が入ってきた。

ちなみにその四人は、不思議な少年の名前、クラスメイトの名前、友希くん、彼方くんである。

というか、不思議な少年の名前は色々と遅れすぎ。

「堂々と前のドアから入ってこないでください。もう授業は始まっていますよ。」

先生は、そう注意すると早速授業に取り掛かった。

この時間は、秋の短歌を作る時間だった。

だめだ、全然言葉が浮かんでこない。

夜空、世界、星座、漆黒、紅葉、落ち葉、アンドロメダ、オリオン、澄む…

書きたい短歌のイメージはつかめたものの、うまくまとめられない。

そのうちに授業終了のチャイムが鳴り、

「終わらなかった人は宿題です。」

なんて、先生が言い出した。
最悪。今BGMを流すとしたら、「運命」を流したい気分だ。

しかし！！
二校時目と三校時目の間の休み時間は、大休憩。30分間のお遊びタイム。

私は、図書室へ向かった。

図書室は、6年校舎と同じ3階にある。

だから階段の昇り降りは不要である。

図書室につき私は、司書の先生に
「図書室クイズラリー参加したいんですけどいいですか？」
と、図書室クイズラリーの参加受付を申し込んだ。

図書室クイズラリーとは、図書室クイズラリー問題用紙に書かれている図書室にまつわる問題を解いていくゲームである。

1ヶ月に一回問題が変わるため、毎月の楽しみでもあるのだ。

全問正解したら、栞がもらえるらしい。栞は、図書委員会制作の限定品である。

私は、司書の先生から、問題用紙を受け取り、図書室を回り始めた。