#17 <謎の少女 2> ページ18
ところで、なぜ不思議な少年の名前とクラスメイトの名前が出てきたのだろうか。
2人とも心配そうに私を見つめる。
私はキョトンとした表情だと思う。
とりあえずこの無言な空間から脱出しなければ。
「あの…えーとその、なんというか」
やべえどうしよう。
私は無意識に手をパタパタさせた。
「あのさ、俺たちが全部教えてやっからさ、あの女のこと忘れて。」
口を開いたのは不思議な少年の名前。
そういえば朝から不思議な少年の名前をよく見る日だったな…なんて思いつつ、まあそれはそれで嬉しかったりするし。
私らしくない!!あーもう
と言うかなんだなぜ妄想に浸かっているんだ私は。自問自答を繰り返すな今私の目の前にあることから解決していこう。
「別にあの女の子を忘れることなんて簡単なことだと思う。それで、教えるって何を?」
するとクラスメイトの名前が口を開いた。
「彼奴から聞いたろ?仮想世界がなんちゃらって。」
それはつい先ほどのことである。
「それは聞いた。」
続いて不思議な少年の名前が口を開く。
「お前はの脳内では、二度記憶改変が行われている。理解できるか?」
いやいや、
「ごめんなさい、何言ってんのかわかんない。」
当たり前か、と言いたげな表情で2人は悩んだ表情を浮かばせた。
「つまりな、Aは無自覚にゲームから取り込んだプログラムをいくらでも改変できるってこった。」
クラスメイトの名前はそう言うが、わかんないよ。
「んーそうだな、じゃあ明日説明すっから。もう帰ろうぜ」
不思議な少年の名前の合図により、私たち3人は影を並べて歩き出した。
真っ赤な太陽が沈んでいく様子が、よく分かる夕焼け空の中で。
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作者名:夜桜まお | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/457d94de031/
作成日時:2017年8月25日 18時