謙信の右腕は、側室でもある。 (ページ6)

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5話ページ6

？「貴様ら・・・誰だ？」

私と佐助様が話していると後ろから声が聞こえてきた。

どうやら怪我をしている人が起きたらしい。

桜「目が覚めましたか？私は水野桜と言います。こちらは、猿飛佐助様です。」

？「俺を助けたのは貴様らか？」

桜「はい、ですが治療したのは佐助様です。」

佐「いや、先に貴方を見つけたのは桜さんです。」

桜「失礼ですが、貴方の名前を聞いてもよろしいでしょうか。」

謙「俺を知らないとは、珍しい奴らだ。俺の名は、上杉謙信。軍神と呼ぶ者もいる。」

え？

桜「失礼ですが、今は何年でしょうか？」

謙「天正6年だ。そんな事も知らないとは貴様らどこから来た。」

私は、佐助様を連れて謙信様から離れた。

桜「これは、どういうことですか？」

佐「どうやら俺の見立てどうり、俺達は戦国時代に来てしまったらしい。おそらく、君の姉もどこか違う場所に飛ばされたと思う。」

桜「そんな・・・」

謙「貴様ら何をこそこそ話してる？」

桜「！あ、いえ、なんでもありません。それより、謙信様はこれからどうされるつもりなのですか？」

謙「決まっている。城へ戻り、また戦のために稽古をする。貴様らも来い。」

桜「はい？」

謙「貴様ら俺の命の恩人だ。何か褒美をやろう。その褒美の内容は、明日聞くのしよう。」

そう言い、謙信様は眠りについてしまった。