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(貴方side)
『日直』『時間がやばい』と言うと彼はてきぱき行動し始めて私の手首を掴んで家を出た。
時間がやばいのは本当だし生物の先生のペナルティをするのは嫌だけど今日はバイトがいつもより遅めから始まるから大丈夫だろうと思っていた。
彼が私のことを考えて急いでくれているのも、手を引っ張ってくれているのも分かっている。
そのことに申し訳なさを感じているぐらいだ。
けど
……は、走るの、速い………！！
彼が私の荷物まで持ってくれているから私の方が負担は断然軽いはずなのに彼は私が今までに走ったことがないぐらいのスピードで走っていく。
なんせ私は50メートル走で9秒台ばっかり出している人間ですよ！
それと、周りからの視線が……やばい
やばいどころじゃない、痛い
走り続けていて止まってはいないから完全に気づいている人はいないけれどわざとらしくこちらに視線を向けてくる人がかなりいる。
少し裏道に入り、人通りが少なくなっているところでたまらず声を上げる。
「ゆ、勇次郎…！ちょっと、…待って！！」
「あ、ごめん」
私の言葉にすぐ振り返った彼は私を見るなりすぐ止まってくれた。
私はめちゃくちゃ息が上がっているけれど彼はそうでもないらしく私を下から心配そうに覗き込んできた。
「ごめん、急ぐことばっかり考えてた」
「ううん、急いでくれて、ありがと…勇次郎、足速いね……」
「…そう？いつも体力無いって言われるし周りにもっと速い女子いるから分かんないけど」
「ま、まじか……」
陸部の子……とか、かな
これで体力無いって言われるって、アイドルは一体どれだけ体力が必要なんだ
「もう、大丈夫…だよ。行こ」
息が大分整ってから顔を上げ、膝から手を放した。
「うん、ほんとごめん」
「いいって、むしろありがとうだよ。いつもより5分ぐらい早く駅つきそうだし」
ニ人で並んであと少し先の駅まで向かう。
そこではっとして体育用に持ってきていた帽子をカバンの中から引っ張り出し彼に被せた。
「それと……周りからの視線がやばいから…それ、被っててください。私のでごめんだけど」
「あ、……忘れてた」
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朔藍(プロフ) - ハリネコ@サブさん» ハリネコさん！！お久しぶりです！！連載中に頂いたコメントでもすっっっっっごく励まして頂きました本当に感謝感謝すぎる泣泣最高の読者様に読んで頂けて好きになって頂けてこれほど作者冥利に尽きるものはないです泣泣ありがとうございます大号泣 (9月13日 18時) (
レス) id: 2d55a4ee9e (このIDを非表示/違反報告)
ハリネコ@サブ - 藍朔さん‼お久し振りです。サブから失礼してますハリネコです！久々に読みたくなっちゃって来ちゃいました笑もう五週目とかほんとにこの作品好きすぎてやばーいいい笑何回読んでも最高です！ (9月13日 15時) (レス) @page5 id: 690aee62a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーー(プロフ) - 相川あゆさん» ありがとうございます！今更で返信遅くてすみません…続きも読んでくださると嬉しいです！これからもお願いします！ (2021年12月31日 16時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
相川あゆ - 推します (2021年10月22日 7時) (レス) id: 1dc4ab95d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔藍 | 作成日時：2021年10月21日 21時
