不思議な国のトーキョー (ページ7)

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大ウサギページ7

「うう～ん。…どうしたものか」
迷ってからもう1日経った気がする。携帯も死んでるし、よくわからない、、、
ダンボールの器もあれっきり起きやしない
私たちはダンボールのような怖い存在のことが気になって眠れない
上に、精神もややヤバめ
「よっし！」
何かを決意したように夜美ちゃんが言った
「何もしないならここを動かないと！また、ダンボールが追っかけてくるかもじゃん」
「そうだけど…」私は聞こえないように呟いた
「ほら！その子背負って！行くよ！」
夜美ちゃんが動き出した
「ちょっと待って～」
私はダンボールの元体を背負って急いで歩いた
でも、私は言った。
「この子は危なくないの？」と
しかし、夜見ちゃんは躊躇わない
「危なかったとしても私たちが命の恩人だよ！たぶん、、大丈夫」
ねえ、今「たぶん」って弱気で言ったよね？
そんな私の内心を無視してガツガツ進む夜見ちゃん。
いくら仲が良くてもそろそろ私も限界だ。
「あの、夜美ちゃん、、、」
私が言いかけたその時
「ううううううううううううううううううううああああああああああああああああ」
獣のような恐ろしい声が聞こえた
「っっ！？」
私たちが暗闇の中見えたのは、
大きな赤い目をした、白い毛のうさぎだ
あまりの恐ろしさに、私は一歩も動けなかった
しかし、夜美ちゃんは立ち向かった
どでかいうさぎに向かって
たった一つの尖った石で、
だけど、
結果は一目瞭然
夜美ちゃんが片腕の手首を失った
「ああああああああああ！」
苦しむ夜美ちゃんに、何もできなかった私は急いで駆けつけた
そこで目にしたのは、、
さっきの一匹の大ウサギではなく、何匹もが集まった大ウサギの群れだった。