不思議な国のトーキョー (ページ5)

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対決　（後編）ページ5

「ぼ、ぼくはっ！ただっ！と、特別に魔法がちゅかえるだけだもんっ！」
(ふふん！やっぱりそうか！見た目と同じで中身はおこちゃまなんだなっ)
「あぁ、ずるいなぁ。ずるすぎるなぁ」
「ううぅ。し、しかたないぃグスッ！僕を捕まえられたら！ちゅかまえられたらだぞっ！」
「えぇ？そしたら魔法も使わないよね？」
「......。」
「お返事は？」
「はいぃ」
(っしゃあ！立場逆転っ！私凄くない？)
「じゃあこっちは十数えてるねっ！」
グスリグスリと泣いているダンボールは幼稚園生並みの速度で走り始めた。すっごく遅かった。
「いけるっ！」
私はダンボールめがけて走った。
(思った通り！言葉以外はすべて幼児並みだ！)
「はいっ！捕まえたっ！」
「あれ？なに言ってるのぉ？鬼に僕を食べさせなきゃダメだよ？」
(はい？？？？？えぇっいやいや！こんなめんどくさい設定されてんのぉ？とほほほほ)
「鬼さんはどこにいるの？」
「教えるわけないでしょうぅ？僕のダンボールの中にあるとか言ったら......。アレ？今僕言っちゃた？」
「うんばっちり(*'ω'*)！！！じゃあ覚悟してねぇ」
その勢いで私はダンボールを取った
そこには、小さい鬼の置物があった。
「これ？」
手に取って揺らしてみたり、いろんなところを触ってみた。
すると
「うあああんあんあんうう、ゆぅらぁさないでぇぇ
フハハハハハくっ、くすぐったいハハハハハ」
驚くべきことにダンボールが反応したのだ。
「はい？えっと、この鬼は君？」
「あぁ、ばれちゃった？そう僕は鬼なのさこの少年に取り付き少し人間で遊んでいたんだぁ」