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僕の名前は空。
この名前は正直言って、結構気に入っている。

だけどね、僕空を飛べないの。
当たり前でごめんね。
空の近くに行きたいの。できるだけ、
理由は何となくだけど。

でも、それが嫌なの。
幼少期からの夢だった。でも、親からも学校の人からも、それはできない“絶対に”って言われてきた。

『でも…もしかしたら…!』

そんなことを言うと、親は恥ずかしいと僕の頭を何度も殴って、友達は「ハハハッ、そんな雑魚なお前に、んなことできるかよ」とバカにされてきた。
怖かった。
絶望した。

そのうち、おばあちゃんちに引きこもるようになった。


それから、何年たっただろう。

僕は、高校一年生になった。
そして、


僕の背中に翼が生え始めた。
最初は、良く分からなかった。幻覚かなんかだと思った。出っ張ってただけだったんだもん。

そして毛が生え始めたんだ。
違う、羽だった。

目をこすった。
何度も、何度も。
でも、消えない。
つまり、

現実だった。

『…ばあちゃん!なんか、変なのが生え始めたよう!』


「...」

ばあちゃんは来てくれなかった。
不満だったせいか、僕は勢いで下に行った。

何年ぶりの一階だろうか。
そして、階段のところで滑った。

『…うわっ』

ドタドタと階段を転げ落ちていく僕。

この痛みは、生まれて初めて、というほどの痛みではなかった。

何回も殴られるよりはマシだった。
というより、ゴミを見るような目で蹴られて、押し入れの中に三日程閉じ込められるよりは、全然平気だった。

『…イタタタタ。ばあちゃん、どこ…?』

「あっ!…空!下に出てきたの何年ぶり…?っ!そうだ、今日は空にとって大事なお知らせがあってね――」

昼寝から起きて、間もないからか眠そうに目をこすりながら“お知らせ”を知らせようとするばあちゃん。その後ろには、

「こんにちは。ホームステイっていうか、ここに拾われた雲羽、です。」

女の子がいた。
マジ最悪だ。同年代っぽいし、第一なんかムスってしてるし…

真っ白な肌の女の子…

あれ?さっき、“拾われた”って言ってなかったけ?



『“拾われた”ってどういうこと…』

「あ、アハハハハ………雲羽ちゃん、…この子空って言うんだけど、無愛想なのよ……でも、これからよ、よろしくね?」

もしかしたら今日は人生で一番最悪な日かもしれない…
でも、空は晴天である。

もー、何でこんなことになるの!

雲 【前編】→



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作者名:白井ユエ | 作成日時:2021年5月24日 18時

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