空を、飛びたい (ページ12)

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問　【後編】ページ12

いやー、てっきりがっつりした体だから、なんか“筋肉増加”みたいなやつとか“体力上昇”みたいなんだと思ってた
でも、頭良いのっていいなーっ
だってさ、頭良かったら、さっきの“筋肉増加”とか“体力上昇”のやつ、薬とかで作れそうだし！

ちらっと視線を送ってみる。けどね、気づいてくれないの
それに気づいた美文さんがね
「ぷっ」
って笑ったんだけど…

はっず！

『へい！わーりやした気を取り直して、最後の質問
クエスチョンナンバーfour！【チャーラン】
才能って、制限みたいな、限界？あるんですか？』

「あぁ！それなら簡単に答e」

「うんうん！それならちょーかんたんに答えられるよー！限界は当然ある！ほら、体力みたいにさ、校庭五十七周とか言われたら完全にバテルじゃん？あー、でもなー、なんていうんだろー？うーん,
肉体の体力は体力①、才能の体力は体力②？みたいな？あっ、そーそ。清作の言葉盗むけどさー、比例するんだってよ？体力と…」

良勝さんの言葉を遮りながら、めっちゃペラペラ喋るんですけど…美文さん。
それでは一句。

遮って、
ペラペラ喋るよ
美文さん。

「どーしたの？あ、ごめん著作権の話！？いや～でも、普段からいつも、ボケェーっとしてるし、著作権取ってないっしょ」

あら、やだ
自然に視線が言ってたのかしら

っじゃなくって

『ご回答ありがとうございました。んぐぅ、しょれより、腹痛いんで、トイレどこか教えてもらっていいっすか？』

いやホントに、むっちゃ腹痛いんだけど…
さっき出された御手洗さんのクッキー食べてから…っ、も、もしかして！ぼ、僕がイケメンすぎたから、毒、い、いや…
それ以上の何かを盛られたっ？
嗚呼、なんて悪い男なんだろう、僕は…
そんな副作用あったっけ？

「ふっ」

いや盛ってそうな人が、鼻で笑ってる？
えっ、何、この人、も、しかしなくても

『…S、な人』

僕は問う。

「すまん！もう一度言ってくれ、全然聞こえなかった！」

「そーそっ。ちゃんと言ってくれないと！」

うっわ、滅茶苦茶言い出しづらい空気になりやがった

ぎゅるぎゅるぎゅる

痛い！腹痛い！

僕はスゥーーーッと息を吸うと一気に吐き出した。

『御手洗先輩って…Sな人だったんですか？』

雲羽が吹きだした

「ん？あ、そーだけど」

なんで美文が答えるんだよっ

本人はコテンと首をかしげている

『自覚無いのか』

あれ？なんかすっきりした気分。
ん？プライベートゾーン隠すとこ、なんかベチャってしてる！？