拾壱話~猿も木から落ちる的な~ ページ12
「壁に耳あり障子に目あり」
突然、俺の耳元からあのお面の奴の声が聞こえた
轟「っ！！」ﾊﾞｯ
個性を発動しながら急いで振り向いても誰もいない
「自身が相手を聞いてたのに、気付くと自身が相手に聞かれてた」
ﾊﾟｷｯ
ふと、俺の直ぐ後ろで氷が砕ける音が聞こえた
「相手を見てたつもりなのに、気付くと自身が見られてた」
轟「………どうやって氷を避けた」
障子「！？いつの間に」
漸く目の前に現れた梅の羽織を着た
貴女「そんなの、怖いに決まってるよな」
轟「これは戦いだ、コソコソするなよ」
貴女「岡目八目、後ろに目なし」
何かのことわざを言いながら静かに俺たちの方に近付いてくる
腰に下げていた刀もなし
なのにどんどん近付いてくる
貴女「鬼の目にも見残し
轟、障子、人はどんなに優れた個性を持っていたって
間違えも、見落としもするものだ」
なっ………！！？
障子「消えたっ！？個性か……っ！」
轟「ックソ………！！」
お面は目の前から、霧のように消えていった
霧になる個性か？
相手の力が分からない、下手にこの場から動けねぇ！
そういえば
轟「おい！黄色い奴は何処だ………っ！？」
ﾊﾞﾁｯ
「ありがとうAちゃん」
ｽｯ
………は？今何が
俺はそこからの記憶を失った
─────────────────────
貴女side
貴女「どういたしまして、善逸
オールマイト、審議を」
建物の窓から下を覗いて、善逸が二人を眠らせて捕縛するのを見届けた
核は一度も触られてない
動かしてもいない
僕も、この場から一度も動いてない
モニターを見てる皆は今頃僕と善逸の個性が何なのか話し合ってるだろうな
そんなの無意味な事だが
オールマイト《！！………敵チームの勝利！
轟少年と障子少年は大丈夫そうかい？》
小型無線機から少し戸惑った声が聞こえてきた
貴女「安心してください、峰打ちですよ」
善逸「Aちゃーん！！！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
貴女「お疲れ様」
下から手を振る善逸に降り返す
貴女「今から二人を回収して戻りますね」
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くまのん - 面白いです!忍たまの方も大好きで見てるので番外の店員さん、すぐに誰か分かっちゃいました。凄いです、伏線だらけで話もしっかりしてて面白いし、兎に角大好きです! (1月9日 19時) (
レス) @page49 id: d0f6523921 (このIDを非表示/違反報告)
萌葱なごみ - 面白かったです！ なんですけど、僕のヒーローアカデミアに何か恨みでもあるのでしょうか？ ヒロアカも好きな作品だったので少し悲しかったです… (2020年3月17日 9時) (レス) id: be00a3fd43 (このIDを非表示/違反報告)
Hibikikyu-響響(プロフ) - かまぼこ隊の(お出でなすった)のなすったにツボった僕氏ww。後、この小説めっちゃ面白いです！コントが僕のツボにドストライク。 (2020年1月11日 20時) (レス) id: 86451e69dd (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 癖じゃなくて習性って書いてある事に不覚にも笑ってしまった (2019年11月9日 2時) (レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ。 - 玖話の最初のオールマイトのセリフで、Aコンビがヒーロー、Bコンビがヴィランと書いてありましたが、BコンビではなくDコンビだと思います…細かいことを言ってすみません…が、少し気になったので…もしわざととかでしたらすいません (2019年10月22日 21時) (レス) id: 705db296f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：元薺(サイ)だった者 | 作成日時：2019年9月4日 17時
