【鬼滅の刃】鬼ですが藤の花と鬼しかたべません！

1話~漂う須磨さん感~ ページ2

胡蝶しのぶside








「……ひっく…ぐすっ………あんまりですよぉ………」






何故でしょう………目の前で縄に拘束されて泣いている少女を見ていると心が痛んでくるんですけど



服にも縄にも返り血がついて………







胡蝶「煉獄さん？その姿のまま彼女を連れてきたんですね」






泣いてる少女の隣で縄を持つ血濡れの煉獄さんに話しかける




煉獄「うむ！藤の鬼の所へ向かう途中大量の鬼と遭遇してしまってな！！」





貴女「だからってそのままで来ないでくださいよぉ……！！藤の花が汚れてしまうでしょう………！！？うわぁ〜ん！！！」







自分の身より花の心配ですか………噂通りつくづく不思議な鬼ですね






伊黒「というかここは日向だぞ、鬼のお前はなぜ消えないんだ？」




貴女「知りませんよぉ……！一度寝たら何故か克服してたんです………！！うぅっぐすっ


ヒリヒリしますぅ……痛いですよぉ！！」






泣きながらも自分の意思はちゃんと言うんですね………



何だか似たような人が身近にいる気がするんですが、誰でしたっけ？





ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ




宇髄「ほら、あっちに日陰あるからそっち行って泣き止め」









あぁ、思い出しました







貴女「………」ﾋﾟﾀｯ






宇髄さん所の須磨さんでしたっけ？





宇髄さんが少女の頭を撫でて日陰に連れていこうとしたら少女が動きを止めた






煉獄「？どうした？」



宇髄「？」








貴女「……………………巨人の密林」ﾌﾞﾜｧｯ








「「ﾌﾞﾌｯ」」




ボソッと呟いてまた目に涙をうかべた少女




呟いた言葉につい吹いてしまいました





あまりにも不意打ち過ぎて








隣でも蜜璃さんが吹いてますし………






宇髄「確かにお前地味に小さいもんな！！」



貴女「あぅっ！！？酷いです！仕方ないじゃないですかぁ……！！私本当は十五だったんですよー！


グスンッ




………？誰かくる」






胡蝶「！お館様がきますね」





少女が、ふと屋敷の方に目をやれば人の気配がした




………よく気付きましたね





ｶﾞﾗｯ







　




　




　






「待っていたよ、不知火A





こんな突然に君を連れてきたことを許してはくれないかい？」






お館様が現れ膝をつく








少女は驚いたのか泣き止んで本能なのか先程より身を屈めていた





賢い子なんですね


　








貴女「………………………現当主様？」

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