甘顔ヤンキー《吉野北人》

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？「一年三組の担任、塚本です。よろしく。君達はあと少しで入る放送の指示に従って入場の形になり、体育館で入学式をやります。シャツとブレザーあいてるやつは今閉めろー、女子短いやつ多いぞスカート長くしとけよー。」



塚本先生、か。



なんだか話し方からして長い間教師をしてる人っぽい



カタカタと椅子を引く音が後ろから沢山鳴る、皆服装を正してるみたい



私も空いていたシャツとブレザーのボタンを閉めた、スカートは膝上だけど問題なさそう



塚本「で、入学式の後はここにもう一回集まって下さい。その時は必ず保護者の方と来るように。明日からの予定や大切な話をするから絶対連れて来いよー。あと、入学式のプログラムを渡します。」



先頭へとプログラムを配っていく塚本先生



一番前の私は先生からプログラムを受け取り、後ろに回す



後ろを振り返れば琴海と私の近くは男子ばっかり



さっきも思ってたし、お兄ちゃんも言ってたからそうなんだと思うけど、この高校男子の比率が凄く多い



仲良くなれるかな...



塚本「式はだいたい一時間半ぐらいやったかな」



と言った直後、教室中に放送が鳴る



_「一年生は体育館前へ整列してください。」



塚本「はいじゃあプログラムだけ持って行くぞー。出席番号順に着いてきてな」



プログラムと本番用の紙を別々にポケットに入れた



出席番号順と言われたけど、琴海と日奈子と真菜と話しながら前の列に着いて行く



「なあなあ、男子凄い多ないか？」



日奈子「よな！琴海とAの席男子だらけ笑」



真菜「男子六人多いらしいで」



琴海「怖いわ男子」



「潰されたら笑うしかないな笑」



琴海「じゃあ、初めから豆でいればいける？」



「あかんて、そこはねるねるねるね」



真菜「いや、そこはねばーるくん推し」



日奈子「えー、日奈子は染みたおでん」



「地味にしりとりせんといて笑」



琴海「ねるねるねるねツボる笑」



真菜「あはは、無理」



日奈子「皆かましすぎやって、お腹痛い」



大爆笑をする四人



真菜「絶対真菜らうるさいよな笑」



「先生に目付けられるでこれは


真顔選手権よーいドン」



一旦落ち着こうと皆で真顔選手権をする中、静かに肩を揺らす女がいた



お、お前、笑ってんじゃねえか、真顔選手権脱落だな



「笑ってますよね、日奈子さん。貴方我慢する事もせずに思いっきり笑ってますよね。」

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