3.這いずる ページ3
「ってっ…」
勢いが良すぎたせいだろうか。相打ちであるぐらいに両者が頭を抱えた。
めっちゃ痛い、すごく痛い!割れるかと思った!!
けど今は頭を抱えてる場合じゃない!!
今すぐここから逃げなければ!!
と、腕の力が緩んだ隙に立ち上がって逃げ出そうとすれば、その私の足が強い力で掴められ、『え?』という間もなく私の体が倒れた。
床とごっつんこである。
「逃がすかっ」
『もう勘弁してくださいよ宇髄さんんんっ!!
私本当に死んじゃいますって!抱き締められただけでも恥ずかしいのにそれ以上の事なんてされちゃあ半死にですよ!!それ以上に奥さん方に申し訳なさすぎる!!』
「だからお前も嫁になんだから申し訳ないことなんか何もねぇだろ!!」
『いつの間に嫁入りが確定してるんだよっ!!私は認めた覚えなど一度もない!!』
足首を掴まれたまま四つん這いで逃げようとしても叶うわけなく引っ張られてまた床に這いずる。
そのままずるずると引き込まれていくものだから、なんの女らしさもなく『ぎゃぁぁぁっ!!』と叫んでしまった。
誰か私の危機を救ってくれ!!お願いだから!!
なんて、叶うわけもないと思って半分諦めていた願いが届いたのか謎のご来客がやってきた。
.
「お前たち、何をしているんだ?」
『へ?ああっ!!錆兎、義勇!!』
いや、まさかこのふたりが来てくれるとはと願ってもいない救済者に瞳をうるうるとさせて期待の視線を浴びせるものの、その2人は訳の分からぬ状況を飲み込めていないのか、涙目で床に這いずる私とそんな私の足首を掴む(恐らく)悪い顔をした宇髄という混沌を呆然と見つめていたのだ。
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お気に入り登録、評価などなどありがとうございます。おかげで赤星さんなりまして舞い上がっております、コメント等もありがたく読ませてもらっています。
これからも頑張りますのでまた読んでくださると嬉しいです。
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かかす(プロフ) - 面白いです、作者様神.. (2020年3月2日 14時) (レス) id: cb1c312403 (このIDを非表示/違反報告)
メリ助(プロフ) - コメント失礼します!!この小説を読むのが楽しくて仕方ありません!!もっと更新頑張ってくださいっ!炭治郎が主人公のフェロモンにあてられる様を早く読みたくてそわそわしながら更新通知覗いてます…(〃ω〃) (2020年2月25日 4時) (レス) id: edf0a2913a (このIDを非表示/違反報告)
まりまる - かっ、神絵(白目) (2020年2月22日 3時) (レス) id: 47953253f0 (このIDを非表示/違反報告)
シュラス - え、あの絵のどこか汚いんですか?寧ろ神レベルじゃないですか。マジリスペクトしてますよ?もっと自信を持って下さい!( ´∀`) (2020年2月13日 1時) (レス) id: 7e1b00660a (このIDを非表示/違反報告)
Rinu - ○○しないと出れない部屋がいいです! (2020年2月10日 20時) (レス) id: 2e42f0c8e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水飴 | 作成日時:2020年1月24日 19時