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そういえば、自分から連絡先を聞くなんて初めてだな。
過去の記憶をさぐってみても覚えのない行動に、言ってしまったそばから恥ずかしくなる。
暑くなる頬を感じて、すぐさま冷まそうと手の甲を当てた。
今更ながらに連絡先など聞かれる立場だったからあまり気にしたこともなかったけれど、断られたらどうしようか。その場合も考えることなく口に出してしまったものだから不安まで襲ってきた。
けれどもそれは杞憂だったようで、
「もちろん！」
「当たり前だろ。」
「俺も俺も！交換しましょ！」
「三神さんの連絡先とか…夢みてーだ…」
次々と上がる声に私は思わず目を見開いて驚いた。
『いいの？本当に？』
「みんないいって言ってるだろ。」
「そもそも三神の誘いを断る人いないと思うぞ？」
「確かに、言えてる。」
後ろから頭に触れられる感触とともに聞こえる大地くんや旭くんの声。目の前ではスガくんが笑っていて、わき起こる笑いにつられて自分までもが自然と笑っていた。
暖かいなぁ。家族といる時とはまた違った居心地。
一ヶ月もしないうちにすっかりと彼らに染ってしまった自分はとても心地が良かった。少なくとも高校に入ってからの今までよりは。
嬉しい心のままにありがとうと呟けばそれを聞いたみんなが黙りこくったので、どうしたのだろうかと思いつつも携帯を取り出していると、傍目に一年生たちが見えた。揃いも揃ってみんな真っ赤っかである。
『私なんかした？』
解せない。
「三神、本当によかったのか？」
『何が？』
「ほら、幼馴染のこと。連絡先とか教えたらダメだったんでしょ」
『………大丈夫。多分。』
「あとのこと考えてなかったんだな。」
歩き進めてしばらく。手に入れた連絡先たちをニマニマと自分でもわかるほどにだらしない顔で見つめていれば上から降ってくるスガくんの声に、まぁ大丈夫だろうなんて軽く考えてみる。何かあったとしても彼なら許してくれるはずだ。
そう思っていれば隣に並んでいた影山くんが急に立ち止まるので、何故か分からないけど私も立ち止まる。
すると彼は何かを言い淀んだ末に重い口を開くと衝撃的なことを口にした。
「先輩の幼馴染って、及川さんですよね。」
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れな(プロフ) - 良ければ更新お願いします！もっと烏野のみんなとの絡み見たいし欲を言えば全員分の落ちとかもみたいです！完結までついていかせてください！ (7月24日 6時) (
レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
嵯峨野 繆謎(プロフ) - なんだか色々と話の構図がタイプです。続き楽しみにしてます、頑張ってください。 (2020年6月21日 5時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - お話読んでみたらすっごい虜になっちゃいました！更新頑張ってください("⌒∇⌒") (2020年4月29日 17時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 三神ちゃんと影山の関係が気になります！更新大変だろうけどがんばってください！！ (2020年4月29日 13時) (レス) id: 825ada6d1a (このIDを非表示/違反報告)
小百合 - 面白いです!!更新楽しみにしてます!!ファイトです!! (2020年4月29日 12時) (レス) id: b5a08e9156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花子 | 作成日時：2020年4月28日 1時
